クラシック音楽とマリアージュ
お蔭様でワイン専門店として11年。
Cさん:当店通い歴9年ブルゴーニュ好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。
Cさん:ピノさんはブラームス好きを公言していますね。
店主:そうです。ブラームス好きです。
当時はワーグナーかブラームスかと批判を繰り広げていた。正に楽壇を二分する争いです。
Cさん:革新と保守の対決かな。
店主:実はそうとも言えません。
決してブラームスは保守的ではありません。
過去の作品を尊敬していたのは事実ですが。
Cさん:そう思う。シンフォニーを聴くと特に。
店主:ピアノもヴァイオリンもコンチェルトも凄い。
私はワグネリアンでなありませんがワーグナーも好き。
お互い素晴らしい作品が多いですから・・・。
一方だけなんてもったいない。
Cさん:後世に生まれた我々だからの楽しみ方だね。
店主:ブラームスの第1番を聴いた後にワーグナーなんてよくある聴き方。
全く贅沢な鑑賞方法です。
そしてワインも添える。
バロック時代なら王侯貴族ですよ・・・。
昨日はブラームス、そしてワーグナーの小品。
そしてストラヴィンスキーの春の祭典。
ワインは古酒ブルです。
Cさん:がび〜ん!!
革命的な感じ〜!!
店主:そうです。
選定作業は己の経験との勝負です。
1999 NSG プルミエ レ ダモード
フェブレです。
価格は¥11,664(税込)
Cさん:最近の高騰を考慮すると抑えられた値段だね。
店主:フェブレはご存じの通り実力ある造り手。
実力とは品質もそうですが、多く所有している畑。
そして人脈という意味も含まれます。
それは価格にも反映されていますね。
Cさん:わかるミクロ ネゴスとかドメーヌではこの価格は無理。
生産量も関係するから・・・。
店主:クラシック音楽を鑑賞しながら古酒。
理解できる人にはわかるマリアージュです。
如何ですか?
2018年7月8日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
予約開始です。 完売の時はすいません!!
【予約受付中】
予約受付中!! 完売の時はすいません
NHKのプロフェッョナルで紹介された仲田晃司氏。
そのルー・デュモンとスタジオジブリのコラボ第3弾!!
★ ルー デュモン 紅の豚
南フランス
メルロー60%、シラー20%、カベルネ・フラン10%
グルナッシュ10%
当店販売価格¥2,484(税込)
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【仲田晃司】
1972年岡山県生まれ、1995年単身渡仏。
1999年ボーヌの名門ワイン学校CEPPAで学位を取得。
2000年メゾン・ル・デュモンを設立。
2003年メゾンをジュヴレ・シャンベルタンに移転。
2003年アンリ・ジャイエ氏より「自分自身のアイデンティティをワインに表現せよ」との薫陶を受ける。
天・地・人のラベルは有名です。
書籍:マリア カラス
毎月、数多くの書籍を乱読する私。
タイトルから興味が沸く場合や趣味から派生して購入する場合。
また、暇潰しに購入する場合と様々です。
そんな乱読人間の私が、ご推薦する書籍は人物。
★ マリア カラス
河出書房新社
おすすめ度:★★★★★
オペラ界のスーパー・スター。
いやいやクラシッック音楽を代表する歌姫。
それが、マリア・カラス。
その人生は波乱万丈。
私をクラシック音楽の道に誘導したのが現在、田園調布で歯科医をしている先生。
私の祖母の妹の息子である。
親子(母と息子)で歯科医師をされている。
先生は知識豊かな人。
地下の音楽の部屋はまるで宇宙。
数々の音源が整理整頓されている。
そして私が中学生の時・・・。
知らない音楽家を知る。
フルトヴェングラーである。
現在でも私の生活の中心の音楽家である。
そしてハンス・ホッター。
マリア・カラスなど声楽科の名も知る。
東京公演のビデオを見ながら鑑賞。
私みたいな若輩者にも同じ目線で解説。
赤いドレスでカラスが美声を奏でていた。
そんな思い出の歌姫の書籍です。
2018年7月7日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
おすすめワイン!!
Bさん:当店常連様、当店通い歴10年。
店主:個性的だが経験豊かなソムリエ。お客様から信頼が厚い。
店主:蒸し暑いですね・・・。
ですから、爽やかなタイプをお勧めしています。
Bさん:そこがこのお店に通う理由。
季節や食材に的確にワインをチョイスしてくれる。
それとピノさんの深い知識とユーモアは絶品。
店主:それだから長く営業できていると思います。
東京、渋谷での修行時代からもう20年以上の経験。
住まいが神宮前5丁目でしたからアカデミー デュ ヴァンまで徒歩5分。
最高の場所で勉強できました。
Bさん:それが源泉なんだね・・・。
そして今回のお勧めは?
店主:ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデが入荷しました。
ポルトガル北部の産地。
通称、緑のワインと呼ばれています。
Bさん:新鮮なイメージ。
爽やかを感じます。
店主:タイプも様々あります。
しかし微発泡タイプが主となります。
根強い人気があります。
常連様にこの季節になると話題に上がります。
Bさん:わかるね〜。
店主:そして、やさしい甘みを伴う泡。
お馴染みのサンテロです。
氷がガンガン入れて気軽に楽しんで頂きたい。
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Bさん:キンキン、泡泡!!
最高〜!!
TVでテニスなどスポーツ観戦して楽しみたい。
店主:生産者もその気軽さを念頭して造っていると思います。
各々様々な楽しみ方があっていいのです。
ワインは幅広く楽しめるアルコールですから・・・。
2018年7月6日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
大人の教養講座3
Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。
店主:作曲の進化の過程は実に興味深い。
ベートーヴェン初期のヴァイオリン ソナタ。
才能は感じられるがまだ稚拙です。
Aさん:そうだね・・・。
演奏会ではあまり聴けない。
店主:シューベルトのシンフォニー。
ドボルザークとかも初期を聴くのはレア。
Aさん:ミクロで見れば作曲家。
マクロで見れば時代と共に進化。
店主:ハイドンのシンフォニーとブルックナーでは全く違う。
前者はパトロンに対して作曲。
ですが後者は完全に芸術作品として作曲しています。
ですから同じ音楽でもまるで違う。
Aさん:そうなんだよね。
それが面白い。
店主:昨日はお休みでした。
私称、クラシック音楽サーフィンをして過ごしました。
垂直、並行、何でも気ままに鑑賞。
印象的なのは意外とカラヤンでした。
Aさん:意外だね。
アンチ カラヤンを自負していたよね。
店主:そうです。
今でも全く同じ姿勢です。
彼は同じ出身のモーツァルトは下手くそ。
しかし同年代の作品は素晴らしい。
リヒャルト・シュトラウスは格別。
交響詩:ドン ファンや死と変容。
ワインを飲みながら誠に感心でした。
シュトラウス流に流暢に語るドン ファン。
ユーモアや流れる物語・・・。
シュトラウスは誇張した響きは皆無で理性的なんだよね。
ですからオレゴンのピノ ノワールを選択しました。
★ 2015 クラウドライン
ドルーアン オレゴン
当店販売価格¥4,188(税込)
ピノを知り尽くしたドルーアン。
いち早くオレゴンのウィラメットヴァレーに注目。
今では銘醸地ですから、先見性があった。
軽口のピノながら本格的なスパイス香。
煮詰めた赤い果物も感じ飲み応えがあります。
2018年7月5日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
NY州のワイン!!
当店が注力を注ぐ産地。
それが米国のNY州です。
米国では第3位の生産量。
しかしまだ知る人ぞ知る状態。
輸入業者も数える程である。
11の指の形をした産地。
フィンガーレイクス。
そして全長190qのロングアイランド。
を中心とした産地です。
カリフルニアとは違う表情。
冷涼な産地故に上品さがある。
当店で売れているのが、
ブルックリン ワイナリーである。
2010年創業の若いワイナリー。
今話題のアーバン・ワイナリーである。
★ 2012 ノース フォーク ブレンド
ブルックリン ワイナリー
メルロー75%
CF25%
当店販売価格¥7,605(税込)
NY州はメルローの質が高い。
それを実感下さい。
そして興味本位で飲んだ感心したのが、
アンソニー ロードである。
フィンガーレイクスの中のセネカ湖畔に位置する。
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☆ NV デヴォニアン ホワイト
アンソニー ロード
リースリング、シャルドネ
ピノ グリ
当店販売価格¥3,194(税込)
リースリング大国ドイツ。
しかし近年NY州も注目。
白いお花や菩提樹の香り。
綺麗な酸をまとい上品です。
2018年7月3日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
ベートーヴェンに合わすワインはこれだ!!
Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。
Aさん:パーヴォ・ヤルヴィは精力的だね。
取り上げる作品からわかる。
店主:現代の指揮者は幅が広いですね。
それでいて得意作品もある。
先駆けはカラヤンですかね・・・。
Aさん:スメタナからベートーヴェン。
何でもアリ・・・。
店主:しかし、ショスタコは第10番だけ。
あれは作曲者を前に熱演!!
緊張感ある糸、まさに精密。
あっ今回は最高のマリアージュでした。
Aさん:ピノさんのマリアージュは的確。
店主:それこそパーヴォ指揮でN響。
2018年5月のライブ録画。
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。
シベリウスの交響詩、4つの伝説。
Aさん:ヴァイオリンはクリスティアン・テツラフ。
彼は初ステージがチェリビダッケ指揮。
店主:認めらたヴァイオリニスト。
チェリはロニー・ロゴフ。
イダ・ヘンデルなどを開花させた。
Aさん:そうです。
見出す能力に長けている。
店主:協奏曲ですが第1楽章のカデンツァ。
シュナイダーハンが得意とした。
終楽章のカデンツァはロック的。
彼の風貌と合っていた・・・。
ベートーヴェンはファゴットを効果的に使う。
この楽器、脇役的だがとぼけた音色がいい。
ワインは気軽にナパ・ヴァレー。
Aさん:気軽は語弊あるんじゃないの。
店主:かもしれません。
フォーマンご存じですか?
モンダヴィやストーニーヒルで研鑽。
Aさん:興味あるね〜。
店主:2015 ラ グラン ロシェ。
販売価格は¥8,260(税込)です。
ナパ的CSです。
濃厚でユーカリ、モカ、チョコのニュアンス。
中域も味わいが乗っています。
余韻も素晴らしく印象的。
流石の1本です。
Aさん:最高の芸術にワイン。
至福のひと時ですね。
2018年7月2日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
対談:大人の教養講座2
Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。
Aさん:シノーポリは残念だね。
店主:ジュゼッペ・シノーポリ。
才能ある指揮者でしたね・・・。
とても残念です。
彼の支持者は熱烈でした。
分析能力に長けた人物でしたね。
Aさん:彼が指揮するマーラー。
ワーグナーは格別です。
店主:ハンス・スワロフスキーの門下生。
門下生にはアバド、ヤンソンス。
メーター、フィッシャーなど多彩。
ヴァイオリンではドロシー・デュレイが名教師。
パールマン、ミンツ、諏訪内晶子などを輩出。
Aさん:スワロフスキーはユダヤ系ですね。
店主:そうですね。
ユダヤ系の音楽家は資質が素晴らしい。
一時、ドイツで際立つソリストが不在になったのはユダヤ人の教師が減ったからとも言われています。
Aさん:そうですね。
戦前はワルター、クレンペラーなどの才能が輝いていた。
店主:活動期間が短いで言えばジョコンダ・デ・ヴィート、僅か20年・・・。
あのフルトヴェングラーも認めた才能。
Aさん:彼女は素晴らしいストラド弾きでした。
店主:上品なストラドから実に力強い音色を惹き出した。
一瞬、ガルネリ・デル・ジェスかと思ってしまう。
ピアニストではディヌ・リパッティですね。
過去、現在を含め最高のショパン弾きです。
Aさん:神の啓示だよね・・・。
店主:彼は生まれ持った品があります。
ルーマニアは個性的な音楽家が多い。
Aさん:チェリビダッケもそうだね。
店主:ジョルジュ・エネスコもそうです。
リパッティも薫陶を得ましたね。
クラシック音楽は演奏家や作曲家の系譜や繋がりを知る。
それも面白さの近道です。
2018年6月30日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
楽しみなクラシック音楽会に参加
昨日は休日。
ワイン専門店をはじめて11年・・・。
曽祖父の時代から酒類卸を約100年。
満を持し2007年にワイン専門店を開設。
最近、休日は有意義に使う・・・・。
待ちに待ったあの会。
大人の秘密の営みって・・・。
静岡市西草深の閑静な住宅街。
某お宅でクラシック音楽の会。
そう近くには有名な小さなホールもある。
お庭は純和風で几帳面に世話をされている。
過度な手入をせず自然と共存、主の人柄を感じさせる。
早朝は野鳥がエサを探したりくつろいだりと憩の場。
忙しさにかまけている私の庭とは随分違う・・・。
会のメンバーの職業は様々。
立場ある人達だが仕事の話は一切しない・・・。
純粋にクラシック音楽だけのディープな世界。
限られた人のみの西草深の文化サロンである。
定番でフルトヴェングラー指揮。
ベートーヴェンの第5番。
1947年5月25日のライブ録音を鑑賞。
神様の指揮に思わず合掌、でございます。
東京にはフルトヴェングラーの会が2、3ある。
中でも老舗の会に中学生の時入会した。
そして数十年経過し新たな会が新設された。
その会に数年前、時間が空いたので参加。
ひたすらブラームスを聴く・・・・。
しかも垂直で交響曲第1番を・・・。
演奏後、各々感想や批評をするのである。
西草深の音楽の会はそこまで厳格ではない。
あのカラヤンも鑑賞するのである。
これはフルトヴェングラー好きではありえない。
彼がカラヤンを毛嫌いし我々もカラヤン嫌いである。
それと本質的に演奏スタイルが違う・・・。
カラヤン指揮でベートーヴェンの第5番。
これは久し振りに鑑賞。
当時最新の解釈も今ではセピア色。
何だか悲しく感じた。
帰りは静岡市美術館でミュシャ展を鑑賞。
入館しやすい美術館で私好みである。
以前の(徳川展は素晴らしかった)
有意義な一日でした。
次回が楽しみです・・・・。
2018年6月28日
チャイコフスキーとシラーズ
当店店主はワインとクラシック音楽に造詣が深い。
そんな私から素敵で大胆な思わず驚き、驚愕!!
そんなマリアージュをご紹介致します・・・。
アンドリス・ネルソンス。
2017年から歴史あるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の21代カペルマイスターに就任。
2018年3月の演奏会。
モーツァルトの交響曲第40番。
チャイコフスキーの交響曲第6番、所謂、悲愴。
誰もが一度は聴いた事がある名曲?
ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟的・・・。
と言うのは難しくて途中で断念?では悲しい。
誰が何と言おうと名曲中の名曲である。
一度も鑑賞したことがない人は読書とは違うのでただBGMとして流すだけでも挑戦して下さい。
小泉純一郎さんは私と同じくクラシック音楽愛好家。
著書で初めて鑑賞する作品はまず耳に通すと記述がある。
そうです!!まずは慣れるが必要である。
と、完全に脱線したので本線へ
えっカペルマイスター、太った・・・。
が印象的。
ぽっこりお腹で私と似た体形に親近感。
歴史あるオケも地域色薄れた・・・。
悲しいね・・・。
往年の演奏家ばかり鑑賞の私。
モーツァルトのシンフォニーはワルターが格別。
ブルーノ ワルター。
尊敬できる人間性を兼ね備えた指揮者兼作曲家。
第40番は冒頭からポルタメントがかかる。
それから半世紀、演奏解釈は進化なのか退化。
削ぎ落した純な響き・・・。
センチメンタルな気分にはならないね。
そしてチャイコの最後のシンフォニー。
交響曲の方程式、苦難から歓喜へ・・・。
それを崩す斬新な終わり・・・。
静寂でシンフォニーは終わる。
まさに鼓動である。
チャイコは初演の翌月53歳の若さで死去。
彼は意外と悩み多き人物であった。
その死には憶測が今でもある・・・。
ミステリアスなシンフォニーを残し・・・。
それが更にミステリー感を呼ぶのである。
ワインは豪州のシラーズ。
全く音楽とは真逆・・・。
これがお互いが存在感を高めいい。
★ 2013 パイロット ヴュー シラーズ
ウッドストック
南豪州 マクラーレン・ヴェイル
当店販売価格¥4,354(税込)
銘醸地マクラーレンヴェイル。
同産地は高級ワインが多彩。
特にシラーズは印象高い。
2018年6月26日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
対談:大人の教養講座1
Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。
店主:最近、名曲と言われている作品を聴き直しています。
名曲は初心者で私みたいな人は卒業。
そう思っていました。
例えば、ドボルザークの新世界やチャイフスキーの交響曲第6番。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲 ホ短調。
などなど名作はたくさんあります。
Aさん:私はまだその域ですが・・・。
何となくわかります。
聴きやすい作品が多いですからね。
店主:しかし・・・・・。
最近、じっくり鑑賞すると見忘れていた事。
改めて新発見など考えさせられました。
Aさん:そうなんですね。
店主:それには演奏家の力量も大きいと思う。
特に指揮者です。
料理をおいしくさせるのはシェフですからね・・・。
Aさん:わかりやすい例えです・・・。
店主:ドボルザーークの新世界。
名曲中の名曲です。
第二楽章は有名ですが・・・。
あ〜下校かな〜と懐かしい。
Aさん:今の学校で流れているかはわかりませんが。
店主:エリアフ・インバル指揮で最近、鑑賞。
もう高齢な指揮者です。
マーラーの解釈では権威です。
Aさん:マーラーブームを牽引しましたね。
店主:彼の指揮でまた新たな息吹を感じました。
以前、鬼才チェリ指揮でとてもテンポの遅い新世界を鑑賞。
はっきり作品は崩壊していました。
Aさん:彼としてはじっくり聴かせたいとやっている。
店主:しかしあのテンポは成功と失敗の表裏一体。
失敗の可能性もある実験的演奏。
私は無理があったと思う。
Aさん:手兵、ミュンヘン・フィルだから従ったのかな。
店主:彼は晩年は更にチケットの入手が困難になりました。
私は来日時、2回学校を休んでコンサートに行きました。
渋谷のオーチャードホールでゲネプロも見た。
ブルックナーの第4番のコーダ部分。
弦楽器がトレモロの神秘的な場面でした。
楽譜ではSlurでしたがMarcato気味でした。
これはチェリ流です。
コンサートが終わり興奮で終電を逃した。
Aさん:それ程の体験!!
店主:ですから一回目はブルックナーの第4番。
二回目はブラームスの第4番でした。
そんなブラームスと昨日は白ワインです。
心にそっと語りかける第1楽章にNZのSB。
☆ SB
ブラック・キャンパス
南島 マールボロ
当店販売価格¥3,340(税込)
確固たるテロワールがある産地。
国をあげて自然を守るあの姿勢。
その母体から素直で無垢なSBが生まれる。
何度飲んでも癒される幸せワインです。
2018年6月25日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
対談:芸術は素晴らしい
Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。
Aさん:芸術は素晴らしい。
爆発だと言った人もいる・・・。
店主:素晴らしさがわかると感動しますね。
モーツァルトもケッヘル番号500代は神業。
後期三部作の39、40、41は素晴らしい。
Aさん:大規模ではなく室内楽的に演奏すると理解しやすいね。
店主:そうです。
古典派、特にモーツァルトはそうですね。
しかし楽聖ベートーヴェンはやはり少し規模が欲しい。
初期の作品でしたらいいですが・・・。
作品の規模やピアノなど楽器の進化に伴い考慮する。
Aさん:ベートーヴェンはクラシック音楽のあらゆる分野を改革。
店主:ピアノ作品は楽器の進化を見込んで作曲。
ヴァイオリンも彼自身が相当の腕前、ですから熟知している。
ヴァイオリン・コンチェルトのVnの響きかせ方は凄い。
そもそもウィーン・フィルはベートーヴェンを上手に演奏するが一つの理念。
当時の最新の作品です。
Aさん:わかるね
同年代の作曲家と大きく違う。
店主:それを継承してベルリオーズ。
あの人は異次元の天才・・・。
Aさん:リスト然りワーグナー然り。
店主:ショスタコーヴィチ然り、バルトーク然り。
凄い凄すぎます!!
Aさん:演奏され続けるには理由があるからね。
店主:マーラーだって時代が必要とした。
あっそうだ・・・。
モーツァルト以上の天才が一人いました。
メンデルスゾーンです。
彼は若くして亡くならなければどんな作品を残したかと思う。
シューマンやリスト、ショパンなど同世代だから更に思います。
彼らは才能豊かでしたからね。
しかしその人生は様々。
ショパンはある意味、流浪で病弱。
シューマンは精神的にダメージを受けやすく自殺。
リストはモテ過ぎでしたが晩年は病気など暗いイメージ。
愛娘コジマがワーグナーと結婚、しかも略奪愛。
Aさん:しかしワーグナーの血筋を残した。
ナチス政権でも存在感あったからね。
店主:ヒトラーに取り入りましたね・・・。
Aさん:そう暗い過去も同時に背負いました。
店主:ワーグナー家の創業者リヒャルト。
彼は天才ですが破天荒、借金、女性、差別・・・。
何でもありで逃げる逃げる、お構いなし。
最後は信奉者のルートヴィヒ2世に救われた。
しかし王様は追い詰められ謎の死・・・・。
Aさん:芸術は時代背景も含め鑑賞するべきですね。
2018年6月24日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店