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対談:イタリア自然派ワインと

対談:イタリア自然派ワインと



ソ連時代の作曲家。

抑圧された環境下での創作活動。

ジダーノフ批判を受ければ命すら危うい。

迎合するもの・・・。

または従うふりをするもの・・・。

三者三様の生き様である。

結果はどうあれ、人生を賭けた生き様に異論はない。






Aさん:当店通い歴6年、クラシック音楽通。

店主:幼少期からヴァイオリンを習い志す。経験豊かなソムリエ。




店主:ショスタコーヴィチ、プロコフィエフなどが有名。

前者は生から死まで同国。

後者は出戻りですね・・・。

Aさん:あの政治体制下では庶民から官僚まで生きるか死ぬか・・・、究極の状態に晒されています。

スターリンの側近すら危ない。

と言うかスターリンに近ければ近い程危険。

店主:そんな中でカバレフスキーは器用に振る舞った。

最終的には音楽界の実力者ですからね。

Aさん:これも厳しい中から決断した道。

店主:カバレフスキーのチェロ協奏曲第2番とワインで楽しみました。

尾高忠明指揮、N響、チェロはマリオ・ブルネロです。

私はヴァイオリンを習う前はチェロに憧れがありました。

カザルスに惚れていたので・・・。

来月はチェロのマイスキーのコンサートを聴きに行きます。

Aさん:いいですね・・・。

バッハの無伴奏チェロ組曲ですか?

店主:そうです。

チェロの旧約聖書とも言われますね。

あっ本題・・・。

内に秘めた作品でソ連らしい響きでした。

そしてワインはイタリアの自然派。

Aさん:自然派は旨いのとそうじゃないのと様々。

ですから信頼おけるショップで聞くのが一番いい。

店主:カンパーニャのアリアーニコです。

南イタリアでは人気断トツです。



★ 2014 トッルンピーゾ

  カンリベッロ



Aさん:興味あるね〜!!

店主:ワインは独学で、醸造中もSO2無添加。

勿論、温度管理は行わずそしてノン・フィルターです。

まさに自然なワイン。

まだまだ完成された造り手とは言えません。

しかし先が楽しみです。

Aさん:発見するのも楽しいよね。

店主:還元的で時間を要する1本。

香りは複雑で個性的・・・。

灌木の風味も感じます。

Aさん:それはアリアニコでは面白い。

店主:堅固さと柔らかさを同時に感じます。

独自の緊張感のあるワインですからカバレフスキーと合いました。

Aさん:そこまで感じ取れるとは恐縮します。



2018年8月20日

静岡 藤枝市 ワイン

最終更新日:2018-08-20