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ブラームスの作品と泡

ブラームスの作品と泡



当店店主はワインとクラシック音楽に造詣が深い。

ですから日々探究・・・、そんな私。




私が敬愛するヨハネス・ブラームス。

私は中学生の時から変わらぬ姿勢を貫く・・・。

もう言ってしまう、偏愛ですらある。

かわいいヨハネス君は北ドイツのハンブルクで生まれた。

とても裕福とは言えない家庭。

ですから酒場でピアノを弾く。

苦労は買ってでもしろ、の言葉を正に実践。

実践というかやむを得ず、ですね。

何よりドイツを土台に哀愁を帯びた旋律は風土の賜物。

がっしりとした構築は彼の人柄を表す。

オペラは作曲せずに純音楽にこだわった。

偏愛の私としては彼のオペラを聴きたかった。

しかし、彼がそんな不純な作品を残したのなら愛は薄まったと思う。

オペラは現在の映画である。

舞台上で音楽を伴い演じられる。

また上流階級の社交場でもあった。

20世紀に入り映画産業が盛んになると衰退した・・・。

その映画ですらネットなど様々な媒体により衰退。

文化とは繁栄と衰退を繰り返すのかもしれません。

愛や不倫のテーマが多いオペラ。

彼が純音楽のみを作曲したのは一つの特徴である。

彼自身はクララとの関係・・・。

当時、どこまでの関係であったのかはわからない。



傑作、アルト・ラプソディとワイン。

最高のマリアージュの図式。

作品が悲しくもあり力を帯びている。

そんな時は気軽に流せるワインがいい。

スパークリングワインですね。

そう甘味をほんのり感じるタイプでね。



アイス モスカート ドライだ!!




アルト・ラプソディの私的見解を少しだけ述べさせて。

所謂、失恋ソングである。ただし詩はゲーテ作。

シューベルトの代表作、冬の旅。

実はこれも失恋ソングです。

しかもリートの傑作中の傑作。

しかし暗い暗い作品、やはり暗い男はもてない!!

ブラームスの作品は立ち直る気持ちがある。

そして合唱を伴い包み込まれる、完璧でしょ。



おすすめ音源はクレンペラー指揮。

クリスタ・ルートヴィヒのメゾ・ソプラノ。

1962年3月 録音



2018年8月10日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店

最終更新日:2018-08-10