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対談:天才メンデルスゾーン

対談:天才メンデルスゾーン



クラシック音楽史上に天才の名を残すメンデルスゾーン。

彼は38歳の若さでこの世を去る。

これからが楽しみなロマン派の作曲家でした。

彼について店主と常連様との会話をお楽しみ下さい。





Aさん:当店通い歴6年、クラシック音楽通。

店主:幼少期からヴァイオリンを習い志す。経験豊かなソムリエ。




店主:早熟ですよメンデルスゾーンは・・・。

彼は若くして完璧でした。

Aさん:モーツァルトの様に天才の片鱗を魅せた。

店主:モーツァルト以上です。

まず基本背景がぜんぜん違います。

また人種も違う。

モーツァルトの時代は作曲家はただの音楽家。

マリア・テレジアの前で演奏したからと言ってもです。

彼女はただ子供が上手に演奏する、程度に思った。

モーツァルト自身も作品を芸術とは考えていません。

しかしメンデルスゾーンは完全に作品を芸術としていた。

そして彼は何より先人を敬う謙虚さすらあった。

当時、忘れられていたバッハを復活させた。

彼はユダヤ人としての苦悩もありながらも最高の環境下にあった。

優秀な家系で祖父は哲学者で父は銀行家。

そして妹も作曲の才能は素晴らしい。

まだ女性が進出できない時代。

ですから現在でしたら大活躍したと思います。

シューマンの妻のクララ、彼女はピアニストとして活躍しました。

同じ19世紀でも前中後期で随分違います。

Aさん:だよね。

現代だってそうだ。

私が中学生の頃は丸刈りだった。

小学生の時は髪はふさふさで中学で刈る。

本当に嫌だった。

まだ日本は戦時教育が色濃く残っていた。

店主:わかります。

スポーツは語源からもわかる様に楽しいと教えるのが基本。
ですが、水を飲むなとか腕立て何千回とか。

スポーツに精神論を当てはめて指導する。

これは、もう無茶苦茶、はっきり言えば歪。

あっ本題へ戻ります。

メンデルスゾーンが14歳の作品、ヴァイオリンとピアノのための協奏曲ニ短調。

アシュケナージ指揮、庄司紗矢香のヴァイオリン、オラフソンのピアノ。

素晴らしかった・・・。

ベートーヴェンを模倣している箇所もありますが、14歳の男の子が作曲したとは思えません。

Aさん:最近、庄司さんのヴァイオリンの音色変わったよね。

店主:そう思います。

以前よりG線が深くE線もより甘美になった。

思う楽器に出会ったのかもしれません。

ヴァイオリンとの相性はありますからね。

誰だか忘れましたが、有名なストラド弾きがグァルネリを弾いたら思う表現が出来なかった。

Aさん:本日も一生分の話をしました。



2018年8月13日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店

最終更新日:2018-08-13