一音一言物申す。(シベリウス編)
ワイン専門店ピノ ノワール店主から「一音一言物申す」と題しまして気軽にクラシック音楽を語らせて頂きます。
店内でも流し、自宅でも頻繁に鑑賞するシベリウスのヴァイオリン・コンチェルト。
最初に、この作品に触れたのは、フルトヴェングラーとクーレンカンプでした。
LPレコード、勿論モノラル録音。(1943年)
音質は想像以上に悪かったが、あの神秘的で情熱がフツフツ沸きあがる演奏に感動したことを覚えています。
さすがに、10代前半の私に全てを理解するのは難しく、理解するまでには4、5年かかりました。
この作品はヴァイオリン・コンチェルトの最高傑作のひとつにして難曲のひとつでもある。
しかし、難曲だから最高傑作とは限らない。
シベリウスの先人であるメンデルスゾーンなど難曲では無いが傑作中の傑作である。
2014年9月16日 詳細は【クリック】
2010 O.P.P
アメリカピノ ノワールの注目産地の一つはオレゴン州のウィラメット・ヴァレーだろう。
早くからAVAに認定されオレゴン最大のAVAでもある。
オレゴンはブルゴーニュに比べ雨が多く、しかしそれは冬から春に集中するので粘土質土壌に蓄えられる。
★ 2010 O.P.P
ムートン・ノワール
このワイナリーのワインは興味深いワインばかり。
知る人ぞ知るアンドレ・マック氏が07年に興したワイナリー。
2014年9月13日 詳細は【クリック】
ソーヴィニヨン・ブラン ミュスケ・クローン
ワインの楽しみ方の一つは品種にある。
当店ご来店のお客さんで初心者の方には、4つ位品種を覚えると楽しいです。
とアドヴァイスをしています。
白は、やはりシャルドネとソーヴィニヨン・ブラン。
しかし、SBにもクローンは存在する。
クローン・ミュスケ。これがいい。
SBをより華やかにそして深みを感じる。
近年、カリフォルニアで栽培する生産者が増えていると言います。
興味のある方は体験の価値有り!!
☆ 2013 ソーヴィニヨン・ブラン ミュスケ・クローン
ボドキン・ワインズ
2014年9月8日 詳細は【クリック】
ブルックナー最後の交響曲
ブルックナーの作品は神秘的である。
しかも長大であり経験を積んだ指揮者でなければブルックナーは響かない。
後期3部作であれば、一楽章だけでベートーヴェンの第5番がすっぽりと入ってしまう。
いかに長大かがわかって頂けたと思う。
私はどの作品も愛しているが、未完の第9番は永遠の響きに思う。
死の予感と影を感じながらの作曲が、この作品に深みを与えた。
第3楽章のアダージョは、どの作曲家でも届かなかった高みである。
★ 私が夢中な作曲家ブルックナー作曲
交響曲第9番 ニ長調 【原点版】
ムラヴィンスキー 指揮
レニングラード・フィル
1980年1月30日 ライブ録音
2014年9月4日 詳細は【クリック】
モンド
藤枝市でワインと言えば、ピノ ノワール。
まっ冗談は置いておき、ワインのご紹介です。
ほらほら、赤ワインだからって赤面しないで!!
★ 2004 モンド
シャトー トロロン・モンドのセカンド。
ファーストは06年にサン・テミリオン格付プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ・ベーに昇格。
80年代後半にあのお金儲けの上手な、いや失礼しました。天才醸造家のミシェル・ロラン氏を迎え品質が向上。
またまたロラン氏の懐が潤いました。いや失礼しました情熱が報われました。
と言ってもこのシャトーは私がお気に入りでもある。
2014年9月2日 詳細は【クリック】
メンデルスゾーンの交響曲第3番を聴け!
ワイン専門店ピノ ノワールはワインがある生活だからこそ、クラシック音楽をご紹介致します。
小さなお子さんをお持ちの方で、教育の一環としてクラシック音楽を聴かせたい。
それでは、メンデルスゾーンの交響曲第3番、スコットランド。
これはおすすめです。
メンデルスゾーンは第4番のイタリア、序曲「フィンガルの洞窟」など地名所縁の作品がある。
それらは、聴き手を引き寄せる作品で現在でも人気が高い。
私が中学生の時の定番はスコットランドでした。
指揮者はコリン・デーヴィスであった。
貧困からサーまで登りつめた立身の指揮者。
この演奏は何回も何十回も、いや何千回も聴いた。
2014年8月29日 詳細は【クリック】
チェリビダッケのブラームス
戦後ベルリン・フィルに貢献したセルジュ・チェリビダッケ。
1945/46年シーズンは108回のコンサート、その内24回が演奏旅行である。
1946/47年シーズンは128回のコンサート、その内55回が演奏旅行である。
そして、フルトヴェングラーが本格的にベルリン・フィルに復帰すると指揮する回数が激減。
1954/55年はたったの4回である。
戦後のベルリン・フィルとチェリビダッケの足跡は、クラウス・ラング著チェリビダッケとフルトヴェングラーに詳しく書かれています。
ご存知のように、帝王カラヤンが音楽監督に君臨し、チェリビダッケは同オケから去る。
そして、38年後の1992年に復帰するまで雪解けにかかる時間はあまりに長かった。
2014年8月26日 詳細は【クリック】
おすすめキアンティ。
昨今のキアンティの品質向上は素晴らしい
「安かろう、悪かろう」は既に過去の話である。
ワイン専門店としても一愛好家としてもうれしいことです。
品質向上は生産者の自覚にあると思う。と言うか絶対だ。
今回ご紹介の生産者もその内の一つである。
テヌータ ディ フラテールニタ。
前身は1263年、フラテールニタ・ディ・ライチ慈善会です。
所謂、中世の時代、イスラム教徒とペストなどに苦しめられ、信仰心から土地を寄進する人々は多くいたと推察されます。
フラテールニタ・ディ・ライチ慈善会は1200haの寄進を受けた。
その内47haがブドウ畑。
他はオリーブや林檎とまさに理想的である。
2014年8月25日 詳細は【クリック】
北イタリアのシャルドネ。
シャルドネ。
やはり人気品種である。
北イタリア、ヴァッレ・ダオスタ州。
人口は私の住んでいる藤枝市くらいである。
ですから州としては一番小さい。
氷河期に侵食され形成された土壌で、標高は最高800Mと高い。
ですから濃厚で単調気味のシャルドネではなく、上質な酸を得られている。
当店では、ミュラー・トゥルガウも扱いましたが、これは即完売。
意外とドイツ系品種も人気である。
まだ今回ご紹介のシャルドネは若干在庫があります。
☆ 2013 CHARDONNAY
アンスティトゥ・アグリコル・レジョナル
小さな州だけあって生産量も少ない。
ミュラー・トゥルガウは2000本。
シャルドネは1850本です。
2014年8月23日
地元、藤枝、近隣の静岡、焼津市からもご来店。
ストラヴィンスキーの花火と楽しむ
音楽の小品や小説の短編など限られた時間や紙面に創造者の世界を反映させる。
限られた条件だから展開がはやく一瞬の世界だから美しい。
私の好きなストラヴィンスキーの幻想曲「花火」もまさに一瞬の美しさ。
☆ イーゴル・ストラヴィンスキー
幻想曲「花火」Op4
小澤征爾 指揮:シカゴ交響楽団
1968年7月8日(録音)
約3分少々の短い作品。
この作品は後世に大きな名を残す事になるストラヴィンスキー転機の作品。
初演時にあのディアギレフが聴いており結果「火の鳥」の作曲を依頼する事になります。
その様な運命的小品は、ストラヴィンスキーが、音の魔術師リムスキー・コルサコフに習った素晴らしいオーケストレーションを堪能できます。
2014年8月19日 詳細は【クリック】
グレケットで検証
大量生産で安ワインのイメージのあるグレケット。
熟成に向くかセラーで管理。
結果は、とても良い状態でありこの品種の一面を垣間見せた。
07 グレケット
カンティーナ グレッティ
イタリア ウンブリア
とても濃いイエロー。
グレケットは私の記憶だと2種存在する。
OrvietoとTodiである。
前者は濃い色調でコクがあるのを信条としている。
ステンレステンクで醗酵、熟成のこのグレケット。
ですから樽由来ではなく熟成からの色調で間違いない。
全く香りは衰えず勿論、味わいも輪郭がしっかりとしている。
レモンドロップにメープルシロップなどのニュアンス。
この香りは、誰でも好きであろう。
2014年8月16日 詳細は【クリック】
ファボリータで楽しめ。
土着品種、ファボリータ。
家庭用品ではありませぬ。
ブドウ品種でござる。
1600年代にリグーリアからピエモンテに伝わったとされる。
食用としても美味しく頂けるとか。
この品種は好みが分かれると思う。
何故って?控えめで自己主張はしないから。
しかし今は土着品種ルネサンス。
シャルドネやSBに飽きた人達は、探求しているのである。
☆ 2001 ランゲ・ファボリータ
フラテッリ・アレッサンドリア
イタリア ピエモンテ
爽やかで、とても繊細。
口中で舌上で繊細な液体を楽しむ。
舌上で転がして繊細な質感を楽しむ。
日本人なら、この繊細なタッチを理解できる。
おすすめ度:☆☆☆☆☆
2014年8月14日 詳細は【クリック】