ワイン専門店「ピノ ノワール」から禁断の愛から生まれた音楽史上の【超】傑作。
希有の天才リヒャルト・ワーグナーの作品をご紹介。
正当派ワイン専門店が「禁断」などと大胆な二文字を使った事をご了承下さい。(笑)
本日 リヒャルト・ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲の輸入版が届きました。
数日前に購入した「対訳」と照らし合わせながらの鑑賞は楽しみです。
ワーグナーの音楽の力に一定の距離を置きたい私。
しかし、実際には楽劇の世界に引き寄せられっぱなしの私がいます。
1952年、あの大物プロデューサー ウォルター・レッグがフルトヴェングラー指揮で自らがカラヤンの
為に創設したフィルハーモニア管弦楽団との組み合わせでの録音。
この当たりが彼らしい辣腕ぶり。
使える駒は使う、あの大物指揮者2人にしてもレッグからすればただの駒なのか?
(このレッグは、晩年には、カラヤンに見捨てられたりと表舞台から姿を消したが、奥さんは、
美人で気品のあるドイツ最高のソプラノ歌手エリザベート・シュヴァルツコップ。)
☆この録音時、イゾルデ役のキルステン・フラグスタートは57歳で彼女の全盛期から20年位経過
しているために「ハイC」についてはレッグの奥さんであるシュヴァルツコップの歌声を埋め込み
録音をしました。
しかし往年の歌手が揃い、中でもトリスタンの従僕クルヴェナール役には、若干27歳のディースカウ
とまさに時代を超越した全曲録音です。
それにしても、ワーグナーの聴衆を引き付ける力はあまりに巨大だ。
後世の私はワーグナーの力が引き起こした数多くの悲劇を知っているので、近づく不安と魅力を
十分に理解しているつもりです。
☆ R・ワーグナー
楽劇「トリスタンとイゾルデ」
ルートヴィッヒ・ズートハウス(トリスタン)
キルステン・フラグスタート(イゾルデ)
ヨゼフ・グラインドル(マルケ)
フィッシャー・ディースカウ(クルヴェナール)
ブランシェ・シーボム(ブランゲーネ)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
フィルハーモニア管弦楽団
1952年録音
2015年4月16日