愛するオペラ、フィデリオ
当店店主はワインとクラシック音楽に造詣が深い。
そんな私から・・・・。
我が愛するベートーヴェン唯一のオペラ。
それがフィデリオ。
私が生涯をかけ聴いているフルトヴェングラー。
アン・デア・ウィーン劇場でのライブ録音。
1953年10月12日。
そして翌日から行われたスタジオ録音。
1953年10月13日〜17日。
ですからほぼ同じ布陣の歌手陣だ。
端的に言えば第一囚人だけ変わった。
ある意味、不遇のオペラではある。
初演時の情勢が絡み改訂も行われた。
しかし当時のベートーヴェンの理念を感じる。
不当に扱われる囚人の解放。
それは当時の人民と映るのではないか!!
レオノーレ第3番はスタジオ録音は貫禄。
以前、フルトヴェングラーのリハーサルを聴いた。
田園調布で開業されている親戚の方にカセットに吹き込んで頂いた。
まだ私が中学生の時だ・・・・。
先生曰く、神の声だからねと説明を受けた。
今ではこんな素晴らしい演奏には出会えない。
ドイツは敗戦を経て音楽に飢えていた。
最近ではバレンボイム指揮のフィデリオが素晴らしかった。
バレンボイムは幼い頃フルトヴェングラーに出会い評価されている。
2024年5月
最終更新日:2024-05-11