クラシック音楽対談
実は楽しい音楽・・・。
それがクラシック音楽です。
マニア同士の会話は弾みます・・・。
Gさん:ピアノを弾く社長さん
店主:ワインとクラシック音楽好き
Gさん:ブラームスはいいね。
交響曲は4作品しか残さなかった。
しかし、どれも珠玉の作品だ。
交響曲第1番 ハ短調は20年以上の歳月をかけた。
しかし、僅かな期間で完成したのが第2番だね。
あなたはフルトヴェングラーが好きでしょ。
店主:そうです・・・。
もう30年以上フルトヴェングラー好き。
まさに一神教の世界に例えられます。
谷ありの人生でしたが・・・。
フルトヴェングラーに支えられました。
音楽とは芸術とな何かと教えられました。
フルトヴェングラーはブラームスの小品も素晴らしい。
しかし悲劇的序曲は音源が残っていません。
これは悲しい・・・。
とてもフルトヴェングラーに合う作品だと思います。
そしてドイツレクイエムは音源が悪いです。
所謂、ストックホルム盤です。
演奏の熱気は伝わります。
楽章が進むごとにフルトヴェングラー節が冴える。
ですから、本当に音質だけが難点です。
Gさん:ワルターは長く生きたから晩年は音質がいいね。
ベルリン・フィルの首席指揮者を争った関係。
しかしそれ以前はワルターは後輩のフルトヴェングラーに親切でした。
ワルターはユダヤ人でしたから第三帝国時代は苦労した。
ですが晩年はそんな憂いを感じさせない表現。
それは卓越した人柄だと思うよ。
ワルターはコロンビア交響楽団と素晴らしい録音を残した。
独裁者トスカニーニが率いたNBC交響楽団とは違う。
店主:そうですね。
トスカニーニの演奏は時代と共に色褪せています。
しかしフルトヴェングラーやワルターは全く色褪せない。
それは真の芸術だからだと思います・・・。
それにしてもワルター指揮のブラ4は天使の響き。
フルトヴェングラーの生々しさとは違います。
私はカール・シューリヒトと並び好んで聴きます。
フルトヴェングラー、ワルター、シューリヒト。
同時代を生き抜いた音楽家は面白いです。
2020年5月6日
最終更新日:2020-05-06