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最後のシンフォニーとイタリアワイン

最後のシンフォニーとイタリアワイン



ワインのある生活。

ここはクラシック音楽で華を添えたい・・・。

両者に精通している、私の出番だ!!





サイトウ・キネン・オーケストラ。

一つの楽しみはメンバーです。




懐かしい顔ぶれ・・・・。

チェロの木越洋さん・・・。

N響のコンマスであった山口裕之さんもお元気。

チャイコフスキーの名作を聴きながら涙、涙、大涙。



★ チャイコフスキー

  交響曲第6番ロ短調



  ディエゴ・マテウス指揮

  2019年9月7日のライブ録画



中学生の頃、散々聴いた名曲。

セルジュ・チェリビダッケ指揮が定番。

田園調布駅前で開業されている歯科医。

親戚であり私を音楽の世界に導いてくれた。

そんな先生が熱弁を振るって解説・・・。

第4楽章のコーダ部分は心臓の鼓動だと。

その鼓動を何度も聴きたかった・・・。

東京から輸入盤を取り寄せて鑑賞三昧。

ネットのない時代、田舎在住者は電話が唯一の手段。

日本と違い少し汚れたジャケットだがArtistic。

しかも音質は格段に良かった・・・。

今でも私は輸入盤信奉者です。




さて第6番は悲愴と呼ばれる。

これは作曲家が命名してはいない。

繰り返すが散々聴いた名曲。

所謂、レコードが擦り切れる程聴いた。

これはもう、死語ですが・・・。

聴き過ぎて聴き過ぎて遠ざかっていた。

しかしだ!!し・か・しだ!!

最近は原点回帰である。

年齢を重ね改めて素晴らしさに気が付く。

楽聖ベートーヴェンが確立した方程式。

苦難から勝利・・・。

天才とは凄い、その方程式を最後に破壊。

チャイコの最後の交響曲はアダージョで終わる。

しかも静寂さで・・・。

彼はこの作品の初演後亡くなる・・・。

華やかな作品とはまるで逆の人生。

華やかな人生に憧れがあったのかもしれない。



ワインはゲンメだ。

バローロはピエモンテ、北イタリアのワイン。

そのピエモンテでも北部のゲンメ・・・。

バローロやバルバレスコはネッビオーロ100%

しかし面白いのはゲンメは85%以上のネッビオーロ。

まあ、ゲンメの場合はネッビオーロはスパンナと呼ぶ場合が多い。



★ 2013 ゲンメ バルシーナ

  イオッパ

  ネッビオーロ、ヴェスポリーナ

  当店販売価格¥8,950(税込)



情緒豊かな作品には個性的ワイン。

序奏部の暗く重い旋律に添う。

そして第一主題の哀愁と優雅な響きに共鳴。

あっという間にあのアダージョを向かえる。

ゲンメらしい強固な意志は感じさせてくれる。



HPを見て頂きましてありがとうございます。



2019年11月14日

最終更新日:2019-11-14