Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。通称ピノさん。
店主:リヒャルト・シュトラウスは頻繁に鑑賞します。
後期ロマン派を代表する作曲家。
また指揮者としても活躍しました。
白黒フィルムが残っていますが簡素な指揮姿です。
Aさん:彼は多彩な才能を持っていたよね。
特に交響詩、オペラ、室内楽など幅広く才能を発揮した。
店主:特に交響詩は素晴らしい。
自身の病から「死と変容」を創作。
刻々と移り変わる気持ちの描写は緻密で彫が深い。
もう完全に小説の世界ですよ・・・。
Aさん:わかるわかる。
店主:ストラヴィンスキーと同じく作風を何度か変えました。
あの時代は新旧の繋ぎ目だから悩んだと思う。
三枝成彰氏曰く、純器楽曲を得意でオペラも成功したのはモーツァルトとR.シュトラウスだけ。
そして、晩年は伝統的ドイツ音楽に回帰。
傑作「四つの最後の歌」は行き着いた孤高の頂き。
これは私的にはドイツ・リートの最後の傑作だと思う。
到底、楽劇サロメを作曲した人物とは思えない。
Aさん:彼は激動の人生でした。
ですから時代に翻弄され続けた。
店主:そうですよね。
あの時代の芸術家は皆そうです。
いやいや、やはり一般庶民も含め国民全て翻弄された。
Aさん:若かりし頃の作品、ドン・ファン。
またはティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら。
これらはドイツに伝わる物語から創作された。
晩年の作品と違い湧き出る創作意欲を感じるよね。
店主:はい、そう思います。
また戦後直ぐ彼が81歳の作品、「メタモルフォーゼン」。
これまた素晴らしい作品。若い頃の作品と違い達観。
シュトラウスに限っては凡作はなく全てが傑作。
破壊された故郷を思う気持ち。
複雑に絡み解き放たれない思いが鮮明。
Aさん:簡素な技巧ながら彼の才能が垣間見れる。
店主:リヒャルト・シュトラウスは大天才ですからね。
ワインはチリ最高峰のアルマビバ・・・。
私はヴィンテージ毎に楽しんできた自称アルマビバラー。
チリがワインにとって最高の土地。
選ばれた地だと痛感させられます。
★ 2016 アルマビバ
CS主体カルムネール、CF、PV
当店販売価格¥28,545(税込)
おすすめ度:★★★★★
一度は飲むべきです。
贈答にも最高です・・・。
2019年11月3日
最終更新日:2019-11-03