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ヴァイオリン協奏曲と感性あるワイン

ヴァイオリン協奏曲と感性あるワイン



静岡に台風が近づいている・・・。

そんな中でも私のマリアージュは進む。

TVで熱心にパーヴォとN響鑑賞。

そしてワインの夕べ・・・・。

時折、台風の字幕とアラームで今が台風なのだと思い知らされる。






パーヴォは清潔な演奏で深みが足りない。

しかし選曲能力は素晴らしい。

歴代のN響の音楽監督では随一。

今回もその選曲は感動的だった。



バッハ

(ウェーベルン編)リチェルカータ



ベルク

 ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出のために」



ブルックナー

 交響曲 第3番 ニ短調(第3稿/1889)



シェーンベルク、ベルク、ウェーベルン。

この3人は現代音楽に多大な影響を与えた。

リチェルカータ も素晴らしかった。



そしてギル・シャハムのヴァイオリンでベルク。

12音技法を取り入れた傑作。

しかし背景には悲しき出来事がある。

その何とも言えない重い空気を感じる。



最後にブルックナーの第3番。

私の愛聴盤はクナッパーツブッシュである。

人間臭さを感じる素朴な演奏。

一度聴いて下さい。

パーヴォはこの作品を得意としている。

まだまだ後期の作品と違い粗々しい内容。

しかしパーヴォの指揮でバランスが整い好演。



ワインはルーウィンだ。

内容が充実した素晴らしいワイン。

マーガレット・リヴァーを世界に知らしめた。



★ 2015 アート シリーズCS

  ルーウイン エステート

  カベルネ・ソーヴィニヨン97%

  マルベック3%

  当店販売価格¥8130(税込)



濃厚ながら感性あるバランスの良いワイン。

ベルクの作品はマーラーの夫人アルマ。

そのアルマがマーラーの死去後の再婚相手との子供。

ベルクもかわいがった子供の死。

それがベルクに強烈なインスピレーションを与えた。

彼自身も初演後に亡くなるという悲運。

対してワインは開放的で悲しい感情を包込む。

これぞマリアージュだ!!



2019年9月12日

最終更新日:2019-09-12