Aさん:常連歴10年以上のワイン好き
店主:控えめで謙虚な紳士に憧れる中年
店主:最近、クラシック音楽が面白くない。
ですから往年の演奏家ばかり聴きます。
ヴァイオリニストならフランチェスカッティ。
ティボー、オイストラフ、ミルシティン等々。
どなたも自身の音を大切に持っている。
フランチェスカッティのとろけそうな甘美な音色。
ミルシティンの完璧で鋼のような音色。
ピアニストなら尊敬するグールドやミケランジェリ。
ホロヴィッツや神様ディヌ・リパッティ。
やはり往年の大家は存在感あります。
Aさん:今は小粒ちゃん・・・。
解釈が浅くて聴き応えがないよね。
芸術家特有の逸話もない・・・。
クレンペラーは長身で独自の解釈。
しかし納得させる術を知っている。
店主:先日、マイスタージンガーの第一幕への前奏曲を聴いた。
某オケで某指揮者・・・。
まあ、つ・ま・ら・んね。
その後フルトヴェングラーで聴いたけど躍動的で音楽がうねる。
またまた感動しました。
ワーグナーは聴き手に独自の昂揚感を与える。
この音楽が戦争にも利用された・・・。
その昂揚感がない前奏曲は聴くに値しない。
某オケって日本でも有数のオケだけどこの体たらく。
悲しいよ・・・。
Aさん:最近のクラシック音楽の斜陽は増すばかり。
何の世界でもスターが不在だからね。
今思うと・・・。
カラヤンやバーンスタイン、クライバーが存命が懐かしい。
やはり批判や賛美がある時が華なのかもね。
店主:私はアンチ・カラヤンです。
しかし何だか寂しい時があります。
カラヤンのリヒャルト・シュトラウスは絶品。
ばらの騎士はカラヤンでしか味わえない。
ある高校の音楽の先生・・・・。
今は一線を引かれましたが・・・。
生でクライバー指揮でローゼン・ナイトを聴いた。
生涯忘れられない名演だといつも語っています。
その先生と数年前に地元のオケでオペレッタ、こうもりを聴きに行った。
こうもりは誰でも楽しめるおすすめオペレッタです。
* こうもりはヨハン・シュトラウス2世の作曲。
リヒャルト・シュトラウスとは全くの別人で血縁関係もありません。
2019年8月19日
最終更新日:2019-08-19