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クラシック音楽談義だ!!

クラシック音楽談義だ!!



Pさん:芸術を愛する常連様

店主:ワインとクラシック音楽伝道師





店主:昔はオーケストラが自身の音色を持っていた。

最近は地方のオケも国際化しレベルの違いあれど特徴が薄れた。

そう感じます・・・・。

美音のフィラデルフィア管弦楽団。

オーマンディが44年君臨し美声を惹き出した。

前任者がストコフスキーで鍛え上げたのも要因。

Pさん:オーマンディが君臨していた頃のシベリウスのシンフォニーは格別。

北欧の澄んだ空気と凛と張りつめた雰囲気を醸している。

ムラヴィンスキーも特質だ。

やはりレニングラード・フィルに長期に亘り君臨。

こちらは一糸乱れぬ演奏で名人芸の域だね。

店主:私はムラヴィンスキーが大好きです。

ほとんどの音源を所有しています・・・。

しかし音源が少ないのが悲しい。

あの筋肉質で力強く繊細な表情は貴重。

鍛え抜かれたからできます・・・。

やはり社会主義の国では時間の経過が違う。

潤沢に練習時間を取った・・・。

名演としてはドビュッシーの牧神の午後への前奏曲。

細部に亘るオーケストラレーションを聴かす。

ムラヴィンスキーはスターリン時代のソ連で活躍。

しかし祖先はフランスに根を持ちます。

ですから同じドビュッシーはやはり名演だ。



Pさん:フルトヴェングラー時代のベルリン・フィル。

個性ある指揮者が導く世界最高のオケ。

ドイツがパンと服に飢えた戦争時代にも活躍。

国民を勇気つけた!!

店主:私はフルトヴェングラーを尊敬しています。

やはり戦争の音がする。

微妙に音色がくすんでいる。

ほぼ毎日フルトヴェングラーは鑑賞しています。

ブラームスの第1番やベートーヴェンの第5番。

どれも清潔な環境で育った指揮者やオケとは違い感銘を与えてくれる。

何度も何度も鑑賞していますが・・・。

全く飽きない聴く度に新たな発見があります。

さあ、今宵はベートーヴェンのフィデリオでも鑑賞しよう。



2019年8月17日


最終更新日:2019-08-17