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対談:ワインとクラシック音楽の共鳴

対談:ワインとクラシック音楽の共鳴



Aさん:当店常連、学校の先生。

店主:クラシック音楽を愛するソムリエ。






店主:クラシック音楽とワイン。

今まで様々検証してきました。

共鳴する場合とそうでない場合とありました。

Aさん:基本はなんだろうね?

店主:J.Sバッハはブルゴーニュが合います。

やはり作品の構成が繊細ですからね。

バロック音楽にはブルゴーニュです。

そしてJ.Sバッハはバロック後期に位置します。

ですからバロックでも内容が濃い。

自然と銘醸ブルゴーニュとなります。

Aさん:ですよね・・・。

その線ならブルゴーニュ ブランもいい。

ピュリニー・モンラッシェとバッハ。

カール・リヒター指揮でマタイ受難曲とかさ。

店主:マタイは演奏時間も長くバッハの力作。

ルフレーヴのピュリニー モンラッシェはいいですね。

ぐっと時代が進みブルックナー。

編成も大きくなり長大。

やはりカベルネ・ソーヴィニヨンがいい。

私はナパ・ヴァレーです。

最近のワイナリーはマルベックを実に器用に使う。

ですからCS主体にメルロー、PV、マルベックのセパージュ。

またナパは理念、感性がいい造り手が多い。

その点もマリアージュする秘密です。

Aさん:メンデルスゾーンはどうかな。

素晴らしい青年だよね。

彼は人間としても立派です。

店主:私はあの温もりある作品にはポルトガル。

ポルトガルの人間味ある味わいは素朴。

ですがメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調とポルトガルは合わない。

メンコンのホ短調節には手頃な古酒BORDEAUX。

お値段の張る古酒はあまりに誇張される。

しかし懐に優しいボルドーの古酒は癒されます。



2019年6月3日

最終更新日:2019-06-03