Aさん:ワインとクラシックに造詣が深い教養人。
店主:幼少期からヴァイオリンを習い志す、愛器は1850年製作ニコラ・ヴィヨーム。
百戦錬磨のソムリエ。
交響曲第9番。
怖れられている・・・。
ベートーヴェンは第9番で死去。
ブルックナーも未完。
マーラーは第9番を避け改めて作曲。
しかし第10番は未完・・・。
店主:ジンクスってあるのか。
交響曲第9番の呪い・・。
Aさん:マーラーは怖れに怖れたからね。
店主:しかし未完の美しさってあります。
有名なシューベルトのシンフォニー。
あれも二楽章の美しさ・・・。
モーツァツトもレクイエムもより儚い。
Aさん:ブルックナーに至っては素晴らしい。
第9番が完成したら凄い作品であった。
店主:あれは別物・・・。
先日ジョナサン・ノット指揮、東京交響楽団。
ブルックナー 交響曲第9番を鑑賞。
ノットはスイス・ロマンド管弦楽団の音楽監督です。
Aさん:懐かしいねスイス・ロマンドとアンセルメ。
店主:そうですね。
私もアンセルメ指揮スイス・ロマンドでアルルの女やカルメンを聴きました。
小学生の頃です・・・・。
小学生でもうっとりする音色。
とてもやさしかった。
まるで包まれている様でした。
Aさん:しかしストラヴィンスキーとか当時最新の作品も演奏していた。
アンセルメは知的だったし人望厚かった。
店主:ノットで感じたけど今は指揮者もオケも平等。
昔は指揮者が君臨していた。
ベームはゲルハルト・ヘッツェルに信頼している。
と声を掛けていたけど・・・。
年齢を重ねしかも天才コンマスにあの発言。
Aさん:チェリビダッケとか個性的だったけどね。
今は優等生だからね・・・。
店主:しかしクラシック音楽が盛り上がって欲しい。
やはりカリスマ指揮者の登場が鍵ですね・・・。
2019年5月24日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
最終更新日:2019-05-24