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対談:ブルックナーの芸術

対談:ブルックナーの芸術



Gさん:当店通い歴13年、伊ワイン好き。

店主:ヴァイオリンを習い志した。






音楽世界遺産級のブルックナーの作品。

彼の音楽世界はまるで空間遊び。

語りましょう・・・。




店主:アントン・ブルックナー。

彼の作品は孤高の芸術・・・。

作曲家としては大器晩成でした。

しかしオルガンの腕前は早期に開花。

オルガンの響きが彼の音楽を貫いています。

Gさん:そうなんだよね。

セザール・フランクとも共通する。

ブルックナーに神の啓示を感じるのはオルガンがベースにあるのかも。

オルガンは宗教的響きが強いからね。

店主:昨日は第4番を鑑賞しました。

ハンス・クナッパーツブッシュ指揮です。

昔はブルックナー指揮者が君臨。

若造には手に負えないシンフォニーでした。

Gさん:最近の指揮者は若くても器用に演奏する。

聴いていて感動はしませんが・・・。

店主:クナにクレンペラー。

カール・シューリヒトは素晴らしい。

先日TVで放送されたマタチッチも凄い。

再放送の要望がたくさんあったらしいです。

もう数十年前の演奏ですが・・・。

Gさん:ブルックナーは難しい。

そう思っている人は多いと思うよ。

特に若い世代は無縁だね。

店主:悲しい現実・・・。

近年は音楽は手軽に鑑賞できる環境です。

私の若い頃はLP1枚でも苦心しました。

東京のレコード店から輸入盤を取り寄せていた。

電話で確認して代引き・・・。

月に1枚か2枚が限度でした。

そんな中・・・。

ブルックナーと出会った。

あの長大な作品から感じる神秘性に魅了された。

Gさん:やはり素晴らしい演奏に出会うのが近道。

演奏家と作品には相性があるからね。

店主:ワインと料理と同じでやはり相性はあります。

コツコツと進むしかないです。

敢えて遠回りもいいかもしれません。

今夜はまた芸術鑑賞致します。

ハッハッハッ・・・。



2019年4月6日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店

最終更新日:2019-04-06