Dさん:当店通い歴10年以上、現代曲がお好き。
店主:ワインとクラシック音楽の僕。
最近のクラシック音楽の動向。
オケの変貌と往年の指揮者。
大いに語りましょう。
店主:ルツェルン祝祭管弦楽団は最注目です。
祝祭とつくオケは他にもバイロイトがありますね。
どちらも有志が集まります。
バイロイト祝祭管弦楽団は勿論ワーグナーの作品を演奏する為に臨時結成されます。
時の最高のシェフが最上の腕を振るいます。
フルトヴェングラーなどです・・・。
Dさん:バイロイト音楽祭はワーグナーの作品の上演のみ。
しかし唯一、ワーグナーが尊敬していたベートーヴェンの演奏は許される。
ですから第9番はフルトヴェングラーが指揮したライブ録音が現存。
最高の演奏だよね・・・。
店主:あの演奏は神様です。
そしてルツェルン祝祭管弦楽団です。
同オケも音楽祭の為に臨時結成されます。
トスカニーニやフルトヴェングラーなど歴史ある指揮者が登場しました。
そしてアバドが気に入り晩年は名演を残しています。
Dさん:アバドを慕うベルリン・フィルの団員も参加。
特にヴィオラにベルリン・フィルの団員だった名手がいるね。
店主:それとかザビーネ・マイヤーも健在です。
今では女性団員は珍しくありませんが・・・。
カラヤンが様々な理由でベルリン・フィルの首席クラリネットとして採用したかった。
しかしオケと反目・・・。
カラヤンは己の表現の為に彼女を必要と感じた面。
そして自身の権力の確認の為もあったと思う。
結果的にカラヤンの求心力は落ちました。
Dさん:昔の指揮者は権力者だからね。
今の指揮者とオケの関係とは随分違うね。
店主:そしてリッカルド・シャイーがルツェルンを指揮。
ラヴェルも見事に指揮していました。
優雅で感傷的なワルツ。
ダフニスとクロエ組曲。
イタリア人のシャイーですが仏物も素晴らしい。
最後にボレロも聴衆の支持を得ていた。
Dさん:彼はあのヒンデミット門下の父を持つ秀才。
昔から注目されていたね。
店主:そうですね・・・。
以前は同じイタリア人のシノーポリに注目が集まり存在は薄かった。
シノーポリは心理学を学び指揮もする逸材。
日本でも大変な人気でした。
惜しくも急死しましたが・・・。
面白いのはシャイーもシノーポリも北イタリア出身。
シャイーはミラノっ子です。
多分ですがフランチャコルタを愛していた。
だって彼は上品ですよ・・・。
あっ、本日はフランス音楽を楽しみます。
2019年3月31日
最終更新日:2019-03-31