当店店主はワインとクラシック音楽に造詣が深い。
そんな私から素敵なマリアージュをご提案致します。
飲み頃ボルドーとクラシック音楽の名曲。
これは格別な組み合わせです。
まずはクラシック音楽。
ブラームスの力作、交響曲第1番ハ短調。
ベートーヴェンを深く尊敬した彼。
着想からの長い年月・・・。
故にベートーヴェンの交響曲第10番と言われる。
この作品はもう数千回は鑑賞している。
レコードでもコンサートでも数々鑑賞。
コンサートではハイティンクが印象深い。
また忘れられないのがネヴィル・マリナーです。
残念なのはカラヤン最後の来日コンサート。
モーツァルトの第39番とブラ1を聴けなかった。
1988年5月の事である。
私が高校1年生・・・。
一生懸命に夢に向かいヴァイオリンの練習をしていた頃。
カラヤン&ベルリン・フィルのチケットは高額で学生では手に負えない。
両親に高額なヴァイオリンを買って頂きそれ以上は無心出来ない。
私の前傾な性格と高尚な趣味は、結果的に両親に散財をさせてしまった。
そんな事情でコンサートには行けずCDで鑑賞となった。
カラヤンはこのコンサートの翌年、死去。
ですから最晩年の指揮です。
当時、カラヤンはベルリン・フィルとの蜜月関係が終了。
夫婦で例えるのなら離婚が頭を過っていた時期。
老齢なカラヤンは重量級のオケをエスコート出来ていない。
ブラームスの交響曲第1番は躍動感ある作品。
しかし、足を引きずったような痛々しさが目立つ。
そして同郷のモーツァルト。
カラヤンは頻繁にモーツァルトを指揮しています。
しかし、彼はモーツァルト向きではないと思う。
同じ時代のリヒャルト・シュトラウスは絶品。
やはり相性がある・・・。
面白いのはフルトヴェングラーもモーツァルト向きではない事。
やはりワルターのモーツァルトは甘美だしベームのモーツァルトは説得力がある。
また、カール・シューリヒトのモーツァルトは道徳的だ。
そしてワインは偉大なボルドー。
銘醸地ポイヤックのクレール・ミロン。
価格を考慮し今回はセカンドとなります。
★ 2009 パストゥレイユ ド クレール・ミロン
当店販売価格¥8466(税込)
クレール・ミロンはセカンドもポイヤック感が醸される。
ボルドーも多様な土壌や環境である。
またジロンド川の側か内陸かで味わいも変わる。
各々の村の特性を知ると誠に興味深い。
サンテステスとサン・ジュリアンの間に位置するポイヤック。
北側サンテステフの厳格さと南側のサン・ジュリアンのバランス。
どちらも併せ持つ存在・・・。
ですから格付第1級の内3シャトーが同村なのも頷けます。
どうですかクラシック音楽とボルドーを楽しむ。
2019年3月24日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
最終更新日:2019-03-24