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対談:ヴァイオリンを語る。

対談:ヴァイオリンを語る。



Aさん:ワインとクラシック音楽が好き。

店主:ヴァイオリンを習い志した。





素晴らしいヴァイオリン・ソナタやヴァイオリン。

そして理念あるヴァイオリニストを・・・・。

大いに語りましょう・・・。




店主:そう言えばこのテーマが遅すぎました。

私はチェロのカザルスに憧れていました。

しかしチェロの先生が見つからずヴァイオリンを習いました。

そして当時も今もジャック・ティボーの音色が好きです。

ティボーはカザルスと同時代に活躍しました。

彼らはピアニストのコルトーと三重奏団を結成。

今では伝説の演奏家で3人共に世界遺産級です。

Aさん:あの時代が好みかもしれませんね。

確かに人情家で自身の経験も込みで演奏。

ですから感動する・・・。

店主:彼らの人生は一人一人が富んでいます。

やはりカザルスが今でも知名度が高い。

彼は弦楽器の聖書である無伴奏に魂を入れた。

今では重要な作品です・・・。

そしてコルトーはリパッティがピアノコンクールで2位になった時に審査員を務めていました。

それに抗議し辞任、リパッティをパリに呼び才能を開花させた。

ティボーの死は残念、来日中に銘器ストラドと共に飛行機墜落で亡くなった。

これには、言葉が出ません。

Aさん:ティボーのモーツァルトは茶目っ気一杯だよね。

モーツァルトの本質じゃないかな。

店主:そう思います。

モーツァルトは天才ですが純粋な面が常に顔を出します。

そして私はヴァイオリンという楽器が好き。

私のヴァイオリンは渋谷のコトという専門店で購入しました。

1850年生のニコラ・ヴィヨーム・・・。

彼のお兄さんはヴァイオリンの製作者や鑑定士で有名ですね。

あのパガニーニとの逸話は興味深い。

そして名古屋の鈴木ヴァイオリンも見学したり品川の村田蔵六氏の工房も訪ねました。

そして楽器としてはグァルネリ・デル・ジェスが好き。

天上の音色です、しかも楽器自身が演奏家を選ぶ。

その選任に合格したのがアイザック・スターンです。

彼が演奏したブラームスのコンチェルトは見事にグァルネリの音を惹き出している。

Aさん:ブラームスのヴァイオリン・コンチェルトは人気だね。

私はオイストラフを愛聴している。

スケールの大きさは包容力は抜群。

オイストラフの演奏でフランクのヴァイオリン ソナタこれも凄い。

店主:そうなんですよね。

私が一番好きなのがフランクのソナタです。

ベルギー系でフランス音楽の流れを決定付けた人物。

ベルギーは名ヴァイオリニスト、イザイを輩出した。

その流れは今日でも受け継がれています。

ベルギー系は圧倒的な技巧で有名・・・。

イザイの門下では、あのミルシティンが育ちました。

ミルシティンが弾いたチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は圧巻。

Aさん:ワインとクラシック音楽の話は盛り上がります。

店主:また次回を楽しみましょう。

今日は家でカザルスの演奏でバッハの無伴奏を聴きます。



2019年3月17日

静岡県 藤枝市ワイン専門店



最終更新日:2019-03-17