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私的マリアージュ

私的マリアージュ



当店店主はワインとクラシック音楽に造詣が深い。

中でもワインとクラシック音楽の組み合わせに執念。

そんな私の革新マリアージュ。

その意味は・・・・。

苦難あるが個性ある旧ソ連のショスタコーヴィチ。

そしてイタリア モリーゼの土着品種の組み合わせ。






スターリン体制下の芸術家の苦悩。

勿論、一般民衆も圧政に苦しんだ。

中でもジダーノフ批判に晒されると芸術家人生は暗闇。

ショスタコですら批判される・・・。

しかし不死鳥の如く交響曲第5番ニ短調で復活。

彼の根底にあるのは常に反骨精神。

表面は恭順しながらも反発。

それは作品を研究するとわかる事実。



名演が生まれるのには背景がある。

クーベリックのプラハの春音楽祭。

バーンスタインの東西ベルリンの壁崩壊での第九。

そして作曲家の前でのカラヤンの指揮。

そう、今回はショスタコーヴィチの第10番。

御前演奏である・・・。

パーヴォ・ヤルヴィ指揮N響も素晴らしかった。

しかし凛とした緊張感はカラヤンだ。

会場の拍手の中ショスタコは無表情であった。

そう感情を露わにできない独裁体制。

仮面の表情が身や己の芸術を死守できる。



★ ショスタコーヴィチ作曲

  交響曲第10番 

  ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮

  ベルリン・フィル

  モスクワ大ホール

  1969年5月29日 ライブ録音



そしてワイン・・・。

数年前にティンティリアを飲み感心した。

スペインをルーツに持つ土着品種。

ベリー系たっぷりのふくよかな味わい。

これに感心したのである。

上記の味わいは数多ある。

しかしそれでいて特有の上品さは珍しい。



★ 2015 ティンティリア ラゲーナ

  デューヴァ

  ティンティリア100%

  イタリア モリーゼ

  当店販売価格¥4428(税込)



どうですか・・・。

革新の意味・・・。





2019年1月25日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店

最終更新日:2019-01-25