Aさん:ワインとクラシックマニア。
店主:小さなワイン屋の個性派店主。
往年の演奏家は器が大きい。
ですから聴き比べの楽しさがある。
大いに語りましょう・・・。
店主:私が尊敬するフルトヴェングラー。
トスカニーニ、クレンペラーなど個性ある指揮者がいました。
最近は小粒な指揮者で皆様優等生。
これはコンクールの良し悪しもあると思います。
あの均一された金太郎飴は興味が持てません。
Aさん:わかるね〜。
フルトヴェンングラーの解釈は少し誇張。
対してトスカニーニは整然としている。
しかし名が残っているのはフルトヴェングラー。
トスカニーニは後世の指揮者に影響を与えた。
店主:と言うか・・・。
フルトヴェングラーのスタイルは模倣出来ない。
彼だって最初からあのスタイルではなかった。
ニキシュの指揮を聴き何であんな響きになるか研究。
またシェンカーの影響も受けた。
シェンカー理論で有名です。
彼の日記にフルトヴェングラーの事が記載されています。
私含め人間は若い頃誰かの影響を受けています。
井伏鱒二が太宰から影響を受けたように・・・。
Aさん:天才カルロス・クライバー。
彼は父親のエーリッヒの呪縛から抜けられなかった。
影響を受けながら重圧も感じていた。
人間って面白いね・・・・。
店主:私が音楽を聴ける年齢の時は既に寂しい状態でした。
辛うじてチェリビダッケ、カラヤン、バーンスタインが活動していた。
しかしカラヤン率いるベルリン・フィルの高額なチケットは中学生では買えない。
残念な思いをしまいた・・・・。
勿論、クライバーが来日しシュトラウスのばらの騎士なんて無理。
おこずかいではオペラは聴けない。
ですから成人してからたくさんコンサートには通いました。
Aさん:そうなんだよね。
オペラのチケットはやはり高い。
悲しい・・・・。
店主:もっと立ち見含めて開放して頂きたい。
オペラ鑑賞に浸りたい・・・。
昔はマリア・カラスやシュワルツコップ、ビルギット・ニルソン
など能力が高い歌手が乱立。
男性ならディースカウやハンス・ホッターなど素晴らしかった。
この寒い時期はシューベルトの冬の旅。
ディースカウの歌声が醸す温もり・・・・。
Aさん:今日はシューベルトの歌曲を聴きます。
店主:レコードで聴いて下さい・・・。
リートはレコードがいいですから・・・。
2019年1月20日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
最終更新日:2019-01-20