Aさん:当店通い歴10年以上。
ワインや文学に造詣が深い。
店主:ワインとクラシック音楽が好き。
ヴァイオリンを習い志した。
ワインを楽しむには芸術を知るのは必須。
コンサートや美術館に通い教養を深める。
それは楽しい会話に繋がります・・・。
語りましょう。
店主:2019年ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート。
満を持してティーレマンの登場。
もう数十年見ていますが・・・。
段々面白みが無くなっています。
昔はただ演奏会を中継していました。
しかし最近は趣向を凝らして方向性がわかりません。
Aさん:せっかくのコンサートが台無し。
これは某放送局の影響ですかね・・・。
世界中で放送されショーになっている。
ですから普段熱心にクラシック音楽を聴いている人は離れる。
店主:ですが・・・。
クラシック音楽を身近に感じるとしてはいいですね。
ワルツを1時間以上鑑賞はキツイ。
1曲でも長く感じる・・・。
ホールを見渡すと寝ている聴衆もいます。
昔は指揮者一人で雰囲気が断然に違った。
カラヤン一人登場でホールは期待感と緊張感で包まれた。
ですから余計な着色は必要がなかった。
しかもウィーン・フィルは純粋な集まりでした。
理念ある尊敬されるオケでした・・・。
しかし今や血統性が汚されている。
それは世界中のオケがそうですが・・・。
これがクラシック音楽が斜陽を加速させた。
Aさん:わかるよピノさんの言いたい事。
地域色が失われた・・・。
世界最高峰のベルリン・フィルであっても地域だからね。
その地域の響き・・・。
様するに響きの訛りを聴きたい。
それが喪失された・・・。
悲しい現状だよね。
店主:そうです。
素晴らしい伝統でも世界の潮流を受ける。
今やどこのオケも国際色豊かです。
ですから金太郎飴状態。
ドレスデンの重厚な音色・・・。
バイエルンの躍動的な動き・・・。
スイス・ロマンドのなんか懐かしい響き。
が・・・・。
音楽遺産が消失していく様は悲しい。
ですがこれからも熱くクラシック音楽を研究していきます。
2019年1月6日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
最終更新日:2019-01-06