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対談:クラシック音楽の名演。

対談:クラシック音楽の名演。



Bさん:熱烈なワインとクラシック音楽愛好家。

店主:寡黙な紳士・・・?





名演・・・。

クラシック音楽史上数々存在する。

例えば、ベートーヴェンの第5番。

フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル。

1947年5月27日のライブ録音。

記憶に残る名演が存在する・・・。

語りましょう・・・・。




店主:我々クラシック音楽愛好家は名演が好き。

ですが名演は簡単には生まれません。

日本に多大な貢献をしたサヴァリッシュ。

N響との最後の演奏は感動的でした。

私はコンサート会場で聴いていました。

会場全体が独自の雰囲気に包まれた。

これが最後かな・・・。

と聴衆は感じとっていました。

Bさん:そう・・・。

名演は何か察知するものがあるよね。

ピノさんは貴重な体験談が多いから羨ましいよ。

店主:クーベリックが1990年に亡命先から祖国チェコのプラハの春音楽祭でスメタナの我が祖国を指揮。

ハヴェル大統領ご臨席。

これは感動しました。

大統領ご自身も社会主義体制の中で苦労された人物。

あの時の昂揚感は凄かったです。

Bさん:私もあの演奏は人生の中でもトップクラスです。

人生の肥やしになっています。

店主:ピアニストならディヌ・リパッティ。

天才ですが早くして亡くなった。

モーツァルト然りメンデルスゾーン然り天才は早死。

リパッティは品性を保ちながら技巧を強調しない。

そして何より音楽に対し真摯な構え。

彼のショパンは凄い・・・。

現代であの響きを醸せるピアニストは0。

Bさん:ピノさん辛辣だね。

店主:自身の死が迫る中最後のリサイタルは涙。

聴衆もその点を理解していた。

所謂ブザンソン音楽祭のリサイタル。

68年前の1950年9月16日です。

バッハのパルティータ第1番・・・。

明るい作品も影を帯びながら進行。

グールドの演奏と比較するとテンポも息使いも違う。

しかしリパッティ特有の品性を感じる名演です。

Bさん:リパッティ含めルーマニアは才能ある人物が多い。

そう考えるとチャウシェスクは国の導き方に問題がある。

芸術って時代背景を知ると楽しい。

また考える力を与えてくれるね。



2018年12月25日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店

最終更新日:2018-12-25