Tさん:文学に造詣が深い、ワイン通。
店主:ワインとクラシック音楽を愛する。
ブラームスは芸術の極みを求めた。
ブルックナーは天上の世界を魅せた。
後期ロマン派を代表する大作曲家。
語りましょう・・・。
店主:素晴らしい作品を残した二人。
私は欲張りですから二人好きです。
ブラームスの哀愁を帯びた作品は心に浸みる。
日本人には感じやすい作品が多いですね。
Tさん:日本人はブラームス好きが多い。
特にシンフォニーは人気だね。
店主:絶対音楽不動の第4番。
一見すると古めかしい作風。
しかし緻密にしかも斬新な面が多い。
第1番から第3番は完全な絶対音楽ではありません。
第3番はシューマンを意識している。
Tさん:そうであるならば・・・。
第1番は評論家を意識している。
繊細なブラームスの一面を感じるね。
店主:細やかな人物だと思います。
しかし周囲の方々に愛情豊かであった逸話は多い。
家政婦さんにも潤沢に遺産を残した。
友人のヨアヒムと喧嘩になる。
すると彼らしい・・・。
二重奏曲を作曲し関係修復を図る。
Tさん:クールだね・・・。
そしてブルックナー、遅咲きの天才。
神に最も近い音楽家・・・。
店主:神や宇宙を感じます。
立体的で奥行がある・・・。
時間軸もスケールがある。
これが本来の芸術だと思います。
Tさん:第8番、神の手腕だよね。
店主:長大な作品ですね。
聴き終えると全身に感動が湧きます。
この作品はコンサートがおすすめ。
私はチェリビダッケ、バレンボイム。
ショルティーなどコンサートで聴いた。
あっ朝比奈さんも生で聴きました。
ホール全体に響くブルックナーサウンド。
聴衆の魂はブルックナーの世界を周回する。
こんな体験はブルックナーだけです。
Tさん:わかるね、その気持ち・・・。
2018年11月16日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
最終更新日:2018-11-16