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対談:チャイコフスキーとボルドー

対談:チャイコフスキーとボルドー



Aさん:ワインとクラシックに造詣が深い教養人。

店主:幼少期からヴァイオリンを習い志す。

愛器は1850年製ニコラ・ヴィヨーム。

百戦錬磨のソムリエ。






Aさん:先日、井上道義指揮でのN響ベトナム公演、意外と面白かった。

店主:ああ、聴きました・・・。

聴きながらワインを楽しむ、毎度のスタイルです。

ラロのスペイン交響曲・・・。

クリスティアン・テツラフのヴァイオリン。

スペイン交響曲と言ってもこれはヴァイオリン協奏曲です。

テツラフは技術が素晴らしい。

この作品は異国情緒ある作品。

音色も多彩、それを上手に表現。

ですからとても立体感がありましたね。

Aさん:そうです・・・・。

チャイコフスキーの交響曲第4番。

今まで何千回も聴いている作品。

ですが、刺激的だった。

店主:私もそう思います。

名曲は王道と奇抜な演奏とあってもいい。

井上はチャイコフスキーは得意です。

以前、オーケストラ・アンサンブル金沢を指揮したコンサートを鑑賞。

曲目は有名なヴァイオリン協奏曲・・・・。

緻密で高い品質の響きで驚きました。

これに関しては岩城宏之が鍛え上げたのかもしれませんが。

Aさん:チャイコの後期三部作。

その初めが交響曲第4番・・・。

極めてアイデアに富んでいます。

店主:チャイコフスキーらしい作品です。

愛すべき作品には愛あるボルドー。

ハートマークで有名なカロン・セギュール。

今回はリラックスしながらですのでサードを選択。

最近、格付ボルドーのサードが人気。

やはりファースト、セカンドの値上がりに伴います。

Aさん:先日はモンローズのサードを飲みました。

流石です!!サードでも上品でした。

早飲みにはサードがお勧めだと思った。

店主:まさにそれなんです。

気軽に楽しめる・・・。

サン・テステフはタンニンが強固です。

しかしサードですとメルローの比率も上がり飲み口はやさしい。

素晴らしい音楽にワイン。

これは大人の嗜好だと思います。



2018年10月25日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店

最終更新日:2018-10-25