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対談:没後100年ドビュッシー

対談:没後100年ドビュッシー



天才作曲家クロード・ドビュッシー。

彼の作品はまるで絵画・・・。

脳裡にキャンパスを想い浮かべ鑑賞。

また既存の形式を破壊した先駆者でもある。




Aさん:ワインとクラシックに造詣が深い教養人。

店主:幼少期からヴァイオリンを習い志す、愛器は1850年制ニコラ・ヴィヨーム。

百戦錬磨のソムリエ。






店主:天才の没後100年ですね。

Aさん:そうだね。

しかしクラシック音楽通だけ騒いでいる。

店主:悲しいです・・・。

彼は学生時代から異端児。

私生活も破天荒で女性が苦労しました。

Aさん:惹きつける魅力がある。

作品から感じるね。

店主:交響詩:海。

傑作です。

日本の浮世絵を連想させる筆使い。

彼は船乗りに憧れがありました。

ですから波の描写が素晴らしい。

Aさん:そうだね波って一口に言っても様々。

店主:実際に航海に出た事はないからあの表現は素晴らしい。

それが、彼唯一で傑作のオペラ、ペレアスとメリザンドに表れている。

Aさん:彼が感性のみで作曲した。

店主:恐ろしい程にドビュッシーの響き。

音と音の間の響き・・・。

あの色彩感覚は富んでいる。

Aさん:やはりドイツの形式を打破。

そんな狙いがあったのかね。

店主:フランスとドイツの関係。

それは戦の連続。

ですからそんな側面もあったかもしれません。

Aさん:天才の生涯は短かったね。

店主:悲しいのは愛娘のシュシュちゃん。

天才が溺愛しました。

しかし彼が没した翌年に短い生涯を閉じた。

この事を伝記で知り私は大泣きしました。

・・・・・。



2018年9月22日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店

最終更新日:2018-09-22