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対談:気ままにクラシック音楽

対談:気ままにクラシック音楽




お蔭様でワイン専門店ピノ ノワールは11年。




Dさん:当店通い11年の最古参、偉大な常連様。

店主:幼少期からヴァイオリンを習い志す。経験豊かなソムリエ。






Dさん:サイモン・ラトルが去る。

また一つの時代に区切り。

これでベルリン・フィルは再生するのか。

店主:そうあって欲しい。

あまりに世界的になってつまらん。

地方色・・・。

ベルリン・フィルなら古都ベルリンの響き。

ドレスデンならドレスデンの重厚な響き。

これってとても大切です。

今のオケのレベルは格段に上がった。

しかし地方の個性を感じません。

それはワインも同じです。

自然派ワインが人気なのもわかります。

土地由来の酵母を使い。

醗酵温度も自然に任せる。

培養酵母はリスクも少なく便利ですが・・・。

Dさん:ワインもクラシック音楽もヨーロッパの文化。

根が同じですね・・・・。

店主:そうですね。

それとラトルですがやはり若い頃から光っていました。

バーミンガム市交響楽団と来日しマーラーの第1番。

所謂、巨人ですが迫力がありました。

誰だこの指揮者は・・・。

と思ったのが第一印象です。

ですからベルリン・フィルの音楽監督就任には驚きませんでした。

Dさん:流石ですね。

ワインもクラシック音楽もピノさんは目利きです。

店主:ラトルのレパートリーの幅は広い。

ですがやはり得意なのは後期ロマン派以降だと思う。

Dさん:しかしハイドンは頻繁に指揮するよね。

店主:ハイドンには共感しているみたいです。

発言もそうですよね。

天地創造も素晴らしくセンスがいい。

Dさん:ラトルはベートーヴェンが今一つだよね。

店主:わかります。

過剰な表現を取り過ぎです。

ですから最近は余計な部分を削ぐ事に重点を置いています。

ブルックナーの第4番のリハーサルでその事を盛んに連呼していました。

今のベルリン・フィルの課題をわかっているんでしょうね。

ロンドン交響楽団とラトル、暴れて欲しいです。

Dさん:唯一許される立場ですからね・・・。



2018年7月17日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店

最終更新日:2018-07-17