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対談:ブルックナーとシャンパーニュ

対談:ブルックナーとシャンパーニュ



お蔭様でワイン専門店ピノ ノワールは11年。



Cさん:ワインを愛する、当店通い歴8年。

店主:ヴァイオリンを習い志す。経験豊かなソムリエ。





Cさん:作品により向き不向きがあるね。

今の指揮者は意外と幅は広いが・・・。

浅い解釈だ!!

店主:私も思います。

様々な作品を上手に演奏できる。

しかし感動的ではありません。

昔、カール・シューリヒトはブルックナーのシンフォニーを指揮。
演奏後、自身が感極まり楽団員一人一人の手を取った逸話があります。

Cさん:有名なエピソードだよね。

しかもシューリヒトは晩年。

店主:彼は若い頃から苦労しました。

父親は立派なオルガン製作者です。

水難事故で弟子を助け亡くなった・・・。

Cさん:若い頃は知名度はあまりない。

店主:そうです・・・。

苦労に苦労を、晩年にはウィーン・フィルに愛され
結果、我々後世の人間が名演に触れられる。

珠玉揃いの演奏です。

Cさん:モーツァルトも得意。

同時代の作品もよく取り上げたね。

店主:そしてシューリヒトより少し世代が上のマーラー。

世紀末を醸すグスタフ・マーラーも得意でした。

復活は素晴らしい演奏です。

しかしウィーン・フィルではないけれど・・・。

Cさん:復活は作品自体も素晴らしい。

我々日本人でも素直に受け入いれられる。

店主:人類永遠のテーマですからね。
やはりあの時代は政治体制も揺れ動いた。

だから不安を払拭したかったのかもしれない。

それが支持されたんだと思います。

ブルックナーの交響曲第8番。

カール・シューリヒト指揮。

ウィーン・フィルとシャンパーニュ。

Cさん:壮大なマリアージュだね。

店主:正直少し無理はしました。

が、結果は素晴らしかった。

当店公式シャンパーニュ。

それがルグレ&フィスです。

シャンパーニュでも南部の産地、コート デ セザンヌ。

2000年創業のRMです。

価格は¥8,673(税込)

ピノ ムニエ100%のセニエです。

これは面白いですよ。

Cさん:そうだね。

以前、エキリブルを購入したけど思い出の1本だよ。

店主:コート デ セザンヌは味わいがしっかり目。

ですからピノ ムニエの上品さが表に出ます。

ブルックナーの重厚な響きにとても合うのです。



2018年7月13日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店

最終更新日:2018-07-13