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対談:大人の教養講座1

対談:大人の教養講座1



Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。

店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。





店主:最近、名曲と言われている作品を聴き直しています。

名曲は初心者で私みたいな人は卒業。

そう思っていました。

例えば、ドボルザークの新世界やチャイフスキーの交響曲第6番。

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲 ホ短調。

などなど名作はたくさんあります。

Aさん:私はまだその域ですが・・・。

何となくわかります。

聴きやすい作品が多いですからね。

店主:しかし・・・・・。

最近、じっくり鑑賞すると見忘れていた事。

改めて新発見など考えさせられました。

Aさん:そうなんですね。

店主:それには演奏家の力量も大きいと思う。

特に指揮者です。

料理をおいしくさせるのはシェフですからね・・・。

Aさん:わかりやすい例えです・・・。

店主:ドボルザーークの新世界。

名曲中の名曲です。

第二楽章は有名ですが・・・。

あ〜下校かな〜と懐かしい。

Aさん:今の学校で流れているかはわかりませんが。

店主:エリアフ・インバル指揮で最近、鑑賞。

もう高齢な指揮者です。

マーラーの解釈では権威です。

Aさん:マーラーブームを牽引しましたね。

店主:彼の指揮でまた新たな息吹を感じました。

以前、鬼才チェリ指揮でとてもテンポの遅い新世界を鑑賞。

はっきり作品は崩壊していました。

Aさん:彼としてはじっくり聴かせたいとやっている。

店主:しかしあのテンポは成功と失敗の表裏一体。

失敗の可能性もある実験的演奏。

私は無理があったと思う。

Aさん:手兵、ミュンヘン・フィルだから従ったのかな。

店主:彼は晩年は更にチケットの入手が困難になりました。

私は来日時、2回学校を休んでコンサートに行きました。

渋谷のオーチャードホールでゲネプロも見た。

ブルックナーの第4番のコーダ部分。

弦楽器がトレモロの神秘的な場面でした。

楽譜ではSlurでしたがMarcato気味でした。

これはチェリ流です。

コンサートが終わり興奮で終電を逃した。

Aさん:それ程の体験!!

店主:ですから一回目はブルックナーの第4番。

二回目はブラームスの第4番でした。

そんなブラームスと昨日は白ワインです。

心にそっと語りかける第1楽章にNZのSB。



☆ SB

  ブラック・キャンパス

  南島 マールボロ

  当店販売価格¥3,340(税込)



確固たるテロワールがある産地。

国をあげて自然を守るあの姿勢。

その母体から素直で無垢なSBが生まれる。

何度飲んでも癒される幸せワインです。



2018年6月25日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店

最終更新日:2018-06-25