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対談:クラシック音楽とワイン1

対談:クラシック音楽とワイン1



Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。

店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。





Aさん:ピノさんはベートーヴェンが好きだよね。

店主:そうです・・・。

しかし元々はフルトヴェングラーが指揮する録音ばかり鑑賞していました。

今でも中心はフルトヴェングラーです・・・。

Aさん:最近の若者は、あの音質では聴けないね。

店主:そう思います。

第二次世界大戦、前、中、後の録音ですからね。

モノラル録音は慣れないと難しいと思います。

しかしあの時代はモノラルでしか伝わりません。

彼が亡くなって半世紀以上経過。

今だに書籍やら復刻版としてリリースされます。

Aさん:クラシック専門誌は繰り返し彼を登場させる。

店主:ワイン雑誌がボルドー、トスカーナ特集を繰り返すのと似ています。

それだけ部数に直結すると言う事・・・。

Aさん:確かにフルトヴェングラーを聴くと独自の音色。

店主:私が受験時に通っていた塾の先生。

京大卒業後弁護士を目指し何度も挑戦したけれど夢が叶わなかった。

そして塾のオーナー兼先生となった。

私の父と高校の同級生で垣根を越えお付き合いをした数少ない恩師です。

恩師の京大時代の友人がフルトヴェングラー愛好家で「泥の演奏」だと評していた。

その例えは何年経っても忘れない。的を得た形容です。

Aさん:わかるわかる混沌とした複雑な表現。

店主:やはり独裁国家で大戦を背景にした表現。

N響のパーヴォ・ヤルヴィはバーンスタインの門下生です。

バーンスタインがフルトヴェングラーから戦争の足音が聞こえると語った。

そして昨日はフルトヴェングラー指揮でベートーヴェンの第5番。言いたくはありませんが所謂、運命。

1947年5月25日のライブ録音。

これはフルトヴェングラー渾身の指揮です。

ワインは米国のピノ ノワール。

フォグ・セオリーの作です。

Aさん:まだ若い造り手ですよね。

店主:そうです。2013年が初リリース。

サンタバーバラの冷涼な地を活かしたピノです。

しかし極限まで収穫を遅らせ結果、熟度の高い果実味です。

価格は¥4,620(税込)です。

Aさん:瞬殺間違いナシですね。

店主:そうですね!!



2018年6月21日

静岡県 藤枝市 ワイン専門店

最終更新日:2018-06-21