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対談:聴け、コンサート(パイプオルガンとチェロ)

対談:聴け、コンサート(パイプオルガンとチェロ)



Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。

店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。





Aさん:何かおすすめのコンサートはありますか?

店主:静岡はクラシック音楽を聴く層が極薄。

その割にホールが多い・・・。これぞ箱物行政。

ホールのスケジュールは目も当てられない状態。

箱物と補助○・・・・?は一対・・・?

結果的に定番や初心者向きの作品が多くなる。

東京はオペラでも前衛作品でもチケットは直ぐに完売。

それには恐れ入ります・・・。

Aさん:そうだね、地方は曲目が固定化している。

チャイコのピアノ協奏曲第1番とかさ・・・。

店主:そうです。

しかし骨董の目利きと同じ、これはと思う演奏家や作品も時にあります。

Aさん:あるね、自身で常に感性を磨いているのが大切。

ゲルギエフや諏訪内晶子さんとか静岡で演奏情報があれば目利き的には、即チケット購入だね。

店主:そうです。

その時は必ず行っています。

来月はトン・コープマンのパイプオルガンのコンサートです。

13年ぶりの静岡公演です。

13年前も聴きましたが素晴らしかった。

彼はバロック音楽の権威です。

多彩な活動で指揮者や研究家としても有名。

バッハの前奏曲とフーガ 変ホ短調は必聴です。

Aさん:パイプオルガンはなかなか機会がないよね。

店主:そして9月はミッシャ・マイスキーのチェロ。

このコンサートは必ず行くべきです。Must、Mustです。

カザルス、ロストロポーヴィチに並ぶチェリストです。

Aさん:知っています。

ユダヤ系チェリストですよね・・・。

店主:娘さんも才能あるピアニストです。

バッハの無伴奏チェロ第1番。

チェロの旧約聖書に例えられる作品。

1本のチェロから広がる知の響きは格別以上。

心の奥から感動する私の大好きな作品です。

Aさん:いいですね。

私もそのコンサート行きたいと思います。

店主:私が愛するクラシック音楽は岐路にあります。

過去の重たい遺物になっている。

愛するクラシック音楽が斜陽している現状は悲しいです。




2018年6月8日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店

最終更新日:2018-06-08