Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。
Aさん:昔は〜指揮者っていたよね。
所謂、大家とか権威・・・。
例えばブルックナー指揮者はチェリビダッケとか。
店主:そうでしたね・・・。
オイゲン・ヨッフムとかギュンター・ヴァント。
他には朝比奈隆とかがその部類ですね。
Aさん:指揮者には向き不向きがある。
フルトヴェングラーはブルックナー向きではない。
ピノさんには言いづらいけれど・・・・。
店主:いいですよ、気を使わなくても。
勿論、私はフルトヴェングラーが一番です。
しかしブルックナー向きでないのは理解出来ます。
ブルックナーをロマン派的に演奏するとバランスが崩壊する。
その点、チェリなんかは上手です。
Aさん:ピアニストでもショパン向きと不向きが存在。
ディヌ・リパッティやフランソワなんかショパン弾き。
日本人なら仲道郁代さんがそうかな・・・。
店主:わかります。
グールドはやはりバッハがいいですからね。
今の演奏家はレパートリーに幅があります。
様々な作品を演奏しなくてはならない環境下です。
それは如何にも資本主義的。
カルロス・クライバーは晩年は数種類しか指揮しなかった。
晩年といっても彼は途中でその以前にほぼ引退した。
親交があったムーティーはカルロスはあらゆる作品が頭に完全に入っていたと言っていた。
Aさん:クライバーは神経質であったからね。
店主:ミュンシュは幻想交響曲を得意としていたように、これはこの指揮者とわかると面白い。
クラシック音楽を聴きたいけれど難しいと思われている人にその点を言いたい。
得意、不得意がありこの作品にはこの演奏家が存在する。
通が認める名演がある。
例えばベートーヴェンの第9番。
これはフルトヴェングラー指揮。
バイロイト祝祭管弦楽団。
1951年7月29日のライブ録音。
Aさん:不滅の名演です。
2018年5月31日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店
最終更新日:2018-05-31