当店店主はワインとクラシック音楽に造詣が深い。
そんな私から芸術的マリアージュ。
若い頃、意識せずに鑑賞していた名曲、悲愴。
そう、チャイコフスキー最後の交響曲。
悲しいかな彼の辞世の句となった交響曲でもある。
生死の意味も深く理解出来ない10代。
勿論、作品の本質は知る由もない。
ある意味、当然であろう。
私もあれから年齢を重ねた。
人生の折り返しであり尊敬していた父も亡くなった。
改めて鑑賞するとその作品の素晴らしさに驚く。
謎多き最後の交響曲・・・。
やはり名曲は名曲なのだ。
いやいや名曲中の名曲と断言しても過言ではあるまい。
特に第4楽章は素晴らしい。
スコアで確認すると複雑ではなくあまりに美しい。
弦楽器はすすり泣き、管楽器はもだえる。
第137小節、トランペットとトロンボーン。
あの音色は言葉では表現出来ない。
楽器という言葉でしか表現は不可能である。
ワインは真逆のタイプ。
ナパ・ヴァレーの高級ワイン。
最近の品種の傾向・・・。
それは影であった品種にスポットを当てる。
味わいの土台部分であったプティ・ヴェルド。
そう挑戦である。勿論100%。
★ 2015 プティ・ヴェルド
スカーレット ワインズ
当店販売価格¥10,800(税込)
2015年はPVに素晴らしい天候であった。
ヴィンテージの恩恵を真摯に受け、仕上がりは最高。
私も主役を張れると自身顔。
チャイコフスキーの悲愴が暗でしたらこのワインは明である。
対比を感じるマリアージュでした。
2018年4月20日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店ピノ ノワール
最終更新日:2018-04-20