Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。通称ピノさん。
店主:バルトークの弦チェレ聴きましたか?
パーヴォ・ヤルヴィ指揮、N響・・・。
Aさん:あの作品は素晴らしい。
けれど難解だよね。
店主:弦楽器、打楽器、チェレスタを同じ線に乗せる。
ユニークなアイディアで非凡です。
ですから独自の緊張感が生まれる。
特に弦楽器は緊張感を助長させやすい。
また場面展開にティンパニが活躍。
Aさん:しかし今回の演奏会でも聴衆の理解度は今一に感じた。
店主:バルトークの作品は基本、難解です。
パーヴォも語っています。
彼は天才だと・・・。
しかもストラヴィンスキーのように派手ではないとね。
ですから、時代に埋もれそうな感じもあります。
Aさん:また民族音楽に貢献もあったしね。
店主:彼の基本はハンガリーです。
アメリカへ渡っても魂は祖国。
アメリカでのアパート生活には苦労。
騒音で作曲が進まない状況。
しかも病魔が襲う・・・。
彼は信念と良識と謙虚さを持った人物。
しかも動植物に関心があり良きパパでした。
最後に弦チェレのお勧め音源ですが・・・。
★ バルトーク作曲
弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽
ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィル
1967年5月24日 ライブ録音
店主:このCDは他にオネゲルとストラヴィンスキーの作品。
オネゲルは典礼風でストラヴィンスキーはアゴンです。
Aさん:同時代の作曲家達ですね。
店主:弦チェレは第2次世界大戦前の作品。
そしてオネゲルの典礼風は大戦後直ぐに作曲。
作風はまるで違いますが混沌とした状態は感じる。
Aさん:ある意味、現在の世界の状態も近い。
店主:恐ろしいですね・・・。
詳細は【クリック】2017年10月16日
静岡県 藤枝市 ワイン専門店ピノ ノワール
最終更新日:2017-10-16