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未完作品の美しさ

未完作品の美しさ



当店店主はワインとクラシック音楽に造詣が深い。

そんな私から・・・。






作曲家が何らかの理由で断筆。

それらの作品は素晴らしいものが多い。

作曲家の死・・・。

途中で意欲を無くした。方向性の変化・・・。

など様々な理由があります。

その後、弟子などにより補完。

または、そのまま未完成。



前者はモーツァルトのレクイエム。

プッチーニのオペラ:トューランドット。

などが有名。



後者はシューベルトの未完成。

ブルックナーの交響曲第9番。

マーラーの交響曲第10番。

などが有名。



モーツァルトが力尽きた作品レクイエム。

今では後世の作曲家により数種類の保筆版がある。

しかしどれも完成度が高く美しい流れ。



シューベルトの未完成。

私的には2楽章物の作品と捉えている。

特に第1楽章の動機が迫る緊迫感は素晴らしい。

逆に4楽章の交響曲には向かない。

お勧め音源は1952年10月2日。

フルトヴェングラー指揮、ベルリン・フィル。

時代に翻弄された指揮者とオケの運命的な演奏。



また神様ブルックナー。

遅咲きの天才の未完のシンフォニー。

再度言う、ブルックナー最後のシンフォニーは未完。

過去の作品と比べ精神性が富に高く未完は残念。

しかし、それだからこそ可憐でもある。



未完の作品は深い。

ミステリアスであり憶測を呼ぶ。

作品が持っているもの以上に楽しめる何かがある。



皆様もお聴きください。



詳細は【クリック】2017年9月1日


静岡県 藤枝市 ワイン専門店ピノ ノワール

最終更新日:2017-09-01