ワインのある生活だからこそクラシック音楽をご紹介。
ひとつの芸術作品はその時代と密接な関係にある。
オルフが作曲したカルミナ・ブラーナもそうである。
これから起こる第一、二次世界大戦を予感させる。
それが、カルミナ・ブラーナ。
内容自体は12〜13世紀に作られた歌謡集。
ですから庶民的で季節感に溢れる。
しかし音楽とはある意味恐ろしい。
作曲された時代の空気を吸い込み吐き出す。
あまりに有名な冒頭が更に助長させる。
作曲家オルフは長寿であった。
フルトヴェングラーより9歳下。
カラヤンより13歳、年上。
ですから青春期は第一次世界大戦。
そして中年期は第二次世界大戦となる。
そしてオルフは軍人の家系。
ですから、大戦の起こる前から敏感に反応したであろう。
勿論、大戦中後は苦心したと推測できます。
ですから、あの様なセピア色の作品が誕生したのかも。
意外と録音音源が少なく残念。
これからの演奏回数増加を期待したい。
★ オルフ作曲
カルミナ ブラーナ
サリー マシューズ ソプラノ
ローレンス ブラウンリー テノール
クリスティアン ゲルハーヘル バリトン
ベルリン合唱団 ベルリン・フィル
サー サイモン ラトル 指揮
2004年12月29〜31日 録音
おすすめ度:★★★★★
一聴きあれ!!
詳細は【クリック】2017年8月18日
最終更新日:2016-08-18