毎月、数多くの書籍を乱読する私。
タイトルから興味が沸く場合や趣味から派生して購入する場合。
また、暇潰しに購入する場合と様々です。
そんな乱読人間の私が、ご推薦する書籍は指揮者。
一人の人物の歴史。
皮肉な事に苦難が多ければより人間味がでる。
ある意味、芸術家は悩む事で創作に幅が生まれる。
ブルーノ・ワルター。
クラシック音楽愛好家なら知る指揮者。
指揮者と言っても作曲もする。
一昔前はフルトヴェングラー含め作曲家でもある。
★ ブルーノ ワルター
エリック・ライディング
レベッカ・ペチェフスキー
高橋宣也 訳
おすすめ度:★★★★★
この書籍、分厚い。
何と578ページ・・・。
しかも¥6500+税とこれまたずっしり。
速読人間の私でも完読するまでに1年もかかった。
読み終えた時はフルマラソンを走破したような気分である?
ワルターが死去し約半世紀。
ワルターやフルトヴェングラー。
そしてトスカニーニが活躍していた頃は最盛期。
最近のクラシック音楽の斜陽は悲しい。
マーラーと同じくユダヤ人のワルター。
名前を変えて音楽活動をする。
マーラーとの関係は深く普及に貢献。
しかし一大転機はナチスが政権を奪取してからだろう。
コンサートでは妨害にあい米国へ亡命。
音楽的才能は豊かであっても人種差別は悲しい。
クラシック音楽で巨匠と呼べる人は少ない。
そんな巨匠であっても駆け出しの頃は随分心労があった。
両親への手紙は飾りのない言葉でその思いを書いている。
後年、愛娘が夫に射殺されるなど暗さもある。
しかしその音楽は実に明るく明瞭。
彼の指揮するモーツァルトはモーツァツトが無邪気に躍る。
また得意のブラームスの第2番、大自然を感じる。
しかし、どこか寂しさも感じるのがブルーノ・ワルターだ。
詳細は【クリック】2017年7月7日
静岡 藤枝市 ワイン専門店ピノ ノワール
最終更新日:2017-07-07