最近、クラシック音楽で感動していない。
感動したい感動させてくれ!!
現在の音楽家の金太郎飴状態。
コンクールで優勝とか優等生の演奏はもう勘弁してくれ。
そんなの聴くなら昼寝の方がマシ。
やはり個性的で信念ある演奏を聴きたい。
大きな大戦を生き抜いた音楽家。
指揮者なら尊敬するフルトヴェングラー。
一人でも多くのユダヤ人音楽家を救おうと活動。
結果、ヒムラーに逮捕命令を出されてしまう。
大戦中、ベルリンでパンを分け合ったルーマニア出身の青年チェリビダッケ。
彼も特異な音楽で魅了させてくれた。
N響の名演、ロヴロ・フォン・マタチッチ。
あのN響からドイツ的な深い音色を引き出した。
彼のブルックナーは正に音楽遺産。
独裁者チトーに徹底的に反抗した男でもある。
何と死刑判決が出た程だ・・・・。
ソ連の圧政と戦い苦しんだショスタコーヴィッチ。
時に戦い時に従順。
財産を革命で奪われたストラヴィンスキー。
彼の作風の変化は時代に対応する為であろう。
貴族の家系に生まれたラフマニノフ。
しかし彼が誕生した頃は没落気味。
精神的に病みがちながら高貴な作品を残す。
最後に一人の天才作曲家。
ドイツのリヒャルト・シュトラウス。
ロマン派の音楽を受け継ぐ交響詩は格別。
フルトヴェングラーと同じくナチスに翻弄される。
天才音楽家もナチスに対してはあまりに無力。
戦後、連合国の軍人に老作曲家は「ばらの騎士の作曲をしたのは私です。」と、悲しい一言。
最後に作曲した「四つの最後の歌」
ドイツ・リートの傑作。
長く連れ添い愛した妻へ・・・。
作曲技巧を究めた男が最後に創作したあの境地。
数多くのリートを残したシューベルト。
彼は若くして亡くなったのでまだこの境地に到達しなかった。
あのシューベルトでさえあの境地には程遠い・・・。
初演をしたフラグスタートとフルトヴェングラーの名演。
1950年5月22日のモノラル録音、聴きづらいが最高の名演である。
戦争や時代に翻弄された音楽家は味わいがあるのだ。
詳細は【クリック】2017年1月16日
最終更新日:2017-01-16