Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。愛称ピノさん。
Aさん:レクイエムで何かおすすめは?
店主:まずは私が好きなブラームス。
彼が若くして作曲したドイツ レクイエム。
ルターがドイツ語に訳した旧約、新約聖書から作曲。
ブラームスらしい豊かな響きです。
特に第2曲「草のごとく」は素晴らしい。
続く第3曲はバス・バリトンの独唱が入り「主よ、知らしめたまえ」
母の死がきっかけにせよシューマンの意志を受け継いだにしても深い陰影があり素晴らしい。
そして第6曲「我らここには、とこしえの地なくして」
この作品の頂点です。
何もヴェルディだけが煌びやかではない・・・。
Aさん:確かピノさん、自分が亡くなった時に流して欲しい作品だとか?
店主:そう公言しています。そのくらい好きです。
Aさん:勿論、フルトヴェングラー指揮ですか?
店主:戦後1948年11月のライブ録音。
演奏はいいのですが録音状態が悪い。
そしてストックホルム フィルでの客演。
客演ですが、流石はフルトヴェングラーです。
オケを自分に引き寄せまるで手兵ベルリン・フィルみたいです。
Aさん:聴いてみたいです。
店主:録音状態が悪いフルトヴェングラーよりカラヤンにして欲しい。
Aさん:えっ!!
店主:カラヤンがザルツブルク祝祭大劇場で指揮したライブ録音。
ソプラノにグンドゥラ・ヤノヴィッツ。
そしてバス・バリトンにジョゼ・ヴァン・ダムです。
Aさん:懐かしい歌手ですね。
店主:これを私のお葬式に大音量で流して下さい。
Aさん:ピノさん笑えない〜!!
詳細は【クリック】2016年8月9日
最終更新日:2016-08-09