Aさん:当店常連様ワインとクラシック音楽好き。
店主:若い頃ヴァイオリンを習い志した。愛称ピノさん。
Aさん:クラシック音楽を手軽に聴きたい。
そんな方は多いと思います。
店主:そうですね。
ブルックナーなどの長編は敷居が高い。
ですが序曲や交響詩は親しみやすいですね。
Aさん:私はベートーヴェンの序曲を聴きます。
店主:コリオランやエグモント。
そしてレオノーレ序曲。最高です。
私の母はエグモントをよく聴いていました。
ですから幼少期に一番親しんだ作品です。
所謂、子守唄・・・。
Aさん:ピノさんが好きなブラームス。
彼も小品はありますね。
店主:そうです。
悲劇的序曲、ブラームスらしい悲哀十分な力作。
そして対する朗らかな大学祝典序曲。
人気なのは昔からハイドンの主題による変奏曲。
今の研究でハイドンは無関係という結論ですが。
そしてアルト・ラプソディ。
失恋から創作された。
同じ体験からのシューベルトとは随分違う。
ドイツ リートで語ればシューベルトが一歩上かな。
しかし、あそこまで悲観されると苦しい・・・。
ブラームスは後半吹っ切れるので解放感がある。
ですから失恋多い私はブラームス派かな・・・。
ハッハッハッ!!
Aさん:・・・。
店主:忘れてはいけないのがリヒャルト・シュトラウス。
交響詩やドイツ・リート最後の作曲家なんて言われる。
この作曲家は天才であり苦難に満ちた男。
ナチ時代を乗り越え人生最後の4つの最後の歌。
愛する妻と生への憧れ人生の懐古。
私はドイツ・リートの最高傑作だと思います。
そしてリストから受け継ぐ交響詩。
これは充実しています。
ドン・ファン、ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら。
これらは脳裡でお話しの展開が浮かぶ。
そして死と変容、自らの病気体験から創作。素晴らしい。
とにかくリヒャルト・シュトラウスは人生と作品がリンクする。
戦争の無力感と絶望を感じるメタモルフォーゼン。
戦後1947年10月27日のライブ録音。
フルトヴェングラー指揮、ベルリン・フィル。
今の我々には想像できない環境に置かれたと感じます。
詳細は【クリック】2016年8月21日
最終更新日:2016-07-12