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ベートーヴェンの並行鑑賞

ベートーヴェンの並行鑑賞



当店店主はワインとクラシック音楽に造詣が深い。

そんな私から気ままにクラシック音楽雑談。





最近、ベートーヴェンの第3番、所謂、英雄。

あの名曲を鑑賞していない。

理由は一つに演奏時間が長い。

二つにベートーヴェンの交響曲の中でも重苦しい。

そして最後に、最近の演奏に興味が持てない。

これはかなり重症・・・。

ラトル率いるベルリン・フィルすら興味ナシ。

世界の頂点のオケに興味がないのだから重症だ。



しかし往年の演奏は今だに深く愛している。

フルトヴェングラーが君臨していたベルリン・フィル。

そしてウィーン・フィル。

ムラヴィンスキーが君臨したレニングラード・フィル。



両者の指揮で久しぶりに第3番を鑑賞。

ここ数日で何回も聴き直した。

全く飽きないし、また新たな発見もある。

さすが楽聖ベートーヴェンの芸術だ。



フルトヴェングラーの音源は1952年10月30日ライブ録音。

音質もなかなか良好。

ですからモノラル録音が苦手な人にもおすすめ。

第1楽章の有名な冒頭変ホ長調の主和音はフルトヴェングラーらしい味わい。

第2楽章は葬送行進曲を伴う、これが何故挿入されたのか経緯はわからない。

やはり輝く作品には暗さが必要なのかと思う。

全体にフルトヴェングラー節を感じる名演。



そしてムラヴィンスキーである。

1961年4月6日 ライブ録音。

こちらもこの時代を考慮すれば音質はいい。

約55年前の演奏となる。

ムラヴィンスキーは、キレのあるアンサンブルが注目。

個性的過ぎる表現で賛否はあろうかと思う。

少しいつものムラヴィンスキーとは違和感がある。

その時に違う演目があるがそれとは異質である。

没個性の現代の演奏と比べると随分自由な解釈です。



詳細は【クリック】2016年4月3日

最終更新日:2016-04-03