Aさん:常連でワインとクラシック音楽が好き。
店主:ワイン専門店ピノ ノワールのボス。
Aさん:マーラーの音楽は好き?
店主:そうですね。
30年位前、マーラー・ブームがありました。
エリアフ・インバルなんかが活躍していました。
その頃、マーラーをじっくり鑑賞しました。
私は、まだ小学生後半くらいだったので難しかった。
勿論ユダヤ人の歴史も知らずに鑑賞していましたからね。
純音楽としてです。ですが流れの展開に違和感がありました。
私は子供でしたからね。かなり背伸びをしました。
Aさん:作品が長く長大なイメージがあります。
店主:シューベルトの交響曲第8番より長大です。
Aさん:面白い言い回しをしますね。
端的に特徴は?
店主:まずはじめに彼は指揮者として頂点まで登りました。
ユダヤ教からカトリックに改宗。
そこまでしてウィーン宮廷歌劇場の指揮者の座をつかんだ。
そして指揮活動が休みの時期を利用して創作。
世紀末の雰囲気とユダヤ人としての苦悩が色濃く醸されている。
Aさん:マーラーが交響曲を作曲した意義は?
店主:勿論、大いにあります。
後世の我々が楽しんでいるのも一つですしね。
そしてベートーヴェンで交響曲は完結と思われていたのをブラームスが挑戦。
これは勇気のいる事です。
ブラームスは完璧なシンフォニーを創作。
しかし、そこにまだまだとマーラーが挑戦。
以降の作曲家に多大な影響を及ぼしました。
Aさん:なるほど、そんな過程があるのですね。
店主:交響曲第2番、復活。
あれは傑作ですよ。
Aさん:独唱と合唱がはいるヤツですよね。
店主:これは完全にベートーヴェンの偉大な交響曲を意識しています。
どちらが優れているとの問いは無意味。
交響曲の新旧横綱です。
先日、マーラーの弟子とされるクレンペラー。
そしてN響の音楽監督に就任したヤルヴィと聴き比べをしました。
時代の写りは激しく変化しましたが本質は同じで感動的でした。
詳細は【クリック】2016年3月21日
最終更新日:2016-03-21