オットー・クレンペラー。
往年の名指揮者であり数々の逸話が残る。
あのマーラーにもその才能を認められた。
無用な感情を排除し淡々としている。
哲学的な演奏と私は形容している。
少々難しい表現で有り気難しい。
ブラームス全集より
★ 交響曲第1番ハ短調
1956年、1957年録音
お勧め度:★★★★
彼にしてはスマートな解釈。
時に熱くなり彼にしては珍しい。
★ 交響曲第3番ヘ長調
1957年 録音
お勧め度:★★★
深く考察された演奏でなかなかいい。
★ 交響曲第4番ホ短調
1956年 録音
お勧め度:★★★★
これぞクレンペラー哲学。
ブラームスの職人作品を見事に演奏。
★ アルト・ラプソディー
クリスタ・ルートヴィヒ
1962年 録音
お勧め度:★★★★★
ブラームスの失恋から創作された傑作。
シューベルトの冬の旅と並び2大失恋ソング。
ゲーテの冬のハルツ紀行からの創作。
ブラームスらしく深い味わい。
冬の旅ほど絶望的ではなく解決する結末は安らぐ。
アルトのルートヴィヒも温もりある声でいい。
あなたの竪琴が・・・と精神が脱却し達観する様は感動。
★ ドイツ・レクイエム
エリザベート・シュヴァルツコップ
ディートリヒ フッシャー=ディースカウ
1961年 録音
お勧め度:★★★★★
これだからクラシック音楽はやめられない。
数々のドイツ・レクイエムを鑑賞。
コンサートでも数回鑑賞した私。
そんな中でも最高の演奏の一つであろう。
歌手陣も過去現在を含めても最高のキャスティング。
この録音のプロデューサーの辣腕ぶりがわかる。
レッグの奥様なシュヴァルツコップですしね。
ディースカウの円熟期は素晴らしい。
ブラームスが、ルターの訳したドイツ語聖書からの作品。
若いブラームスの最高傑作であり私が愛する作品。
以上オケは全てフィルハーモニア管弦楽団
詳細は【クリック】2016年3月10日
最終更新日:2016-03-10