当店店主は芸術に造詣が深い。と自画自賛。
ワインを愛する者として芸術的見識は必須であろう。
私が常に鑑賞する偉大な作曲家。
それが、ドミトリー・ショスタコーヴィチ。
旧ソ連の苦難に満ちた音楽家。
抑圧された人民の叫び・・・。
そして断行される恐怖政治の脅威・・・。
当局の目を巧にかわしそれらを表現。
時に断罪されるも不死鳥の如く復活した。
彼の死後、出版されたショスタコーヴィチの証言は鮮烈。
今回はヴァイオリン協奏曲第1番。
才能溢れる五嶋みどり。
弟に龍さんがいる。
姉は天才肌で本番に強いヴァイオリニスト。
弟は文武両道で知能と武芸に長けた人物。
波乱に満ちた内容。
ロマン派時代のヴァイオリン協奏曲とはまるで違う。
特に第2楽章、スケルツォは素晴らしかった。
五嶋みどりも内に入り込み良かった。
そして、バルトークの管弦楽のための協奏曲。
ハンガリーの偉大な作曲家、バルトーク。
彼のヴァイオリン協奏曲第2番は超傑作。
難曲なれど一聴きアレ!!
そして晩年の傑作が管弦楽のための協奏曲。
白血病で資金難に陥っていたバルトーク。
その資金援助の為にクーセヴィツキーが依頼した。
病気の為に仕事欲を削がれるのは凡人。
難病を患いながらの意欲作。
対の遊びと悲歌との対比に感じる事多大。
終曲は一安心する楽章である。
トゥール/アディトゥス
ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調
バルトーク/管弦楽のための協奏曲
パーヴォ・ヤルヴィ 指揮
NHK交響楽団
五嶋みどり ヴァイオリン
2015年10月23日 ライブ録音
2015年12月24日
静岡、浜松、焼津、島田、牧之原、御前崎市からも!!
最終更新日:2015-12-23