ワイン専門店店主は、ドイツ音楽が大好物。
ベートーヴェン、ブラームスは三度の飯より好きだ。
何と言っても真冬にはブラームスの調べが気持ちを解す。
難産の末に結実した交響曲第1番。
時代はロマン派なれど伝統を重視した力作。
偉大な先輩ベートーヴェンを越えねばと・・・。
感謝しなければならないシューマンの期待・・・。
それらが重なり20年以上の歳月を費やす。
クラシック音楽史上の名作ですから様々な音源がある。
私はフルトヴェングラーの指揮が最良だと確信している。
近衛秀麿先生のフルトヴェングラー論付CD。
日本の名家、近衛家出身で兄はあの文麿氏だ。
ブラームスの交1番は1952年2月8日のライブ録音。
音質は時代を考慮して許容範囲。
若い人でしたら聴きずらいのかもしれません。
本当にフルトヴェングラーのブラームスはいい。
全く飽きさせないアプローチで魂の響きだ。
こんな逸話がある。
N響の音楽監督に就任したパーヴォ・ヤルヴィ。
彼がバーンスタインの元で学んでいた頃。
ブラームスの演奏が流れた。
ヤルヴィは指揮者の名を当てるのを外した。
しかしバーンスタインはフルトヴェングラーと答えた。
無論、答えはフルトヴェングラー。
曰く戦争の音がする、と・・・。
やはり時代背景がありそれが伝わっているのだ。
考えさせられる名演である!!
年末年始に大作を鑑賞して下さい。心の充実感は凄いゾ。
詳細は【クリック】2015年12月16日
最終更新日:2015-12-16