ワインにクラシック音楽は定番でしょ・・・。
リヒャルト・シュトラウス。
ドイツが生んだ天才作曲家兼指揮者。
リストで花開いた交響詩を花束にした。
実りある交響詩は後世の私達への贈り物。
ですからコンサートでは頻繁に演奏される。
そんな人気作品ですから様々な音源が存在する。
シュトラウスはまさに音の画家。
色彩豊かで音符を絵具変わりに技巧を凝らす。
そんな技術に裏付けされた交響詩。
カール・ベーム指揮で交響詩「死と変容」。
最近は「死と浄化」と呼ぶ。私は変容がいいと思う。
これぞ交響詩の傑作。
如実に病状にある人の葛藤を浮き彫りにする。
そして生の素晴らしさや思わず懐古的になる。
ベームはリヒャルト・シュトラウスを得意としている。
本人に薫陶を得て作品の良き理解者でもある。
そんなベームらしいルーペで観察するようなリアル感だ。
1977年8月10日 ロンドン交響楽団 録音
そしてカラヤン。
私はハッキリとアンチ・カラヤンを宣言している。
しかし素晴らしい演奏には率直な感受性を持っている。
何故、何故?
彼は、一番馴染のあるモーツァルトでは冴えないのか。
ブラームスもその足取りは重くしかも内容は希薄。
そんなカラヤン氏がシュトラウスは超絶品だから不思議。
ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら。
子供も聞けるわかりやすい物語展開。
私が音楽教師なら定番のベルリオーズの幻想交響曲。
やらホルストの惑星ではなく、まずティルにするね。
時間も内容もわかりやすく、子供も親近感が湧くキャラ。
その愉快な描写を最高のベルリン・フィルで展開。
処刑の場面は聴き所である。
1972年12月 ベルリン・フィル 録音
一聴きアレ!!
2015年11月29日 静岡県藤枝のワイン専門店店主より。
最終更新日:2015-11-29