ミケランジェリも亡くなりチェリビダッケも既にこの世にいない。
ピアノの可能性を極限まで追求した1人のピアニスト。
繊細な音色を追求し完璧さを求めた一人の指揮者。
2人とも完璧を追求し続けた孤高の芸術音楽家。
でも困ったちゃんなエピソードに事欠かないお2人。
しかし、何故か変人2人は大変に気持ちが合い共演。
【変人は他の変人の気持ちがわかる。】が私が考える公式。
しかし、さすがに理解し合っているだけはある。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番が凄いのである。
一定の緊張感の中、ソリストと指揮者に主導権争いがなく神秘的である。
それには変人2人がお互いを尊敬しているからだろう。
繊細なタッチのミケランジェリ。
そしてイメージとは違うだろうがチェリビダッケは過度な音をとても嫌う。
ですから終楽章まで心地良く聴き手を導いてくれる。
★ NV エスプリ・ロゼ
アンリ・ジロー
★ 尊敬するベートーヴェン作曲
ピアノ協奏曲第5番変ホ長調
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ (ピアノ)
セルジュ・チェリビダッケ (指揮)
フランス国立管弦楽団
1974年ライブ録音