ピアノ・コンチェルトで最強はチャイコフスキーの第1番であろう。
そして、メルロー最強の一つはマタンザス・クリークである事に異論はあるまい。
優雅さと晴れ晴れした味わいはメルローが持つ本来の素性の良さを上手にひきだしている。
そして、最大のマリアージュであるピアノ・コンチェルト第1番。
最初は受難であったこの名作は民族色豊かな聴き所満載の傑作。
都会のコンサートは様々な作曲家のピアノ・コンチェルトが演奏されています。
しかし、とても残念な事に地方ではピアノ・コンチェルトと言えばチャイコの第1番の演奏が実に多い。
耳の肥えた聴衆のいる東京、大阪とは違い、まだクラシック音楽に馴染みのない地方では根強い人気。
こんな事からも、この作品がクラシック音楽として大変に素晴らしいとわかる。
繰り返し演奏されているのは人気の証。
しかしピアニストは、この作品は難しい箇所が多くあり気合の入るものである。
第1楽章の提示部最後、展開部そして終楽章コーダのオクターヴの連続など聴き所満載。
コンチェルトは独奏楽器とオケの共演。
ですからオケの華やかな演奏もこの作品の聴き所の一つ。
4本のホルンのユニゾン。なんてインパクトがあるのでしょうね。
早押しクイズでは出題されづらい程の超わかりやすさ、これがチャイコマジック。
チャイコススキーは、盛り上げる時はトゥッティで盛り上げに盛り上げる。
聴衆はわかりやすい旋律と、この盛り上げに熱狂するのだ。
しかし、地方でもショスタコーヴッチなどディープなコンチェルトを演目に加えて頂きたい。
★ 1993 メルロー
マタンザス・クリーク・ワイナリー
アメリカ カリフォルニア
当店販売価格¥11764(税込)
最初にこのワインを飲んだ時は驚いた。
そして、数年ぶりに味わうマタンザス。
こんなおいしいメルローがカリフォルニアでと・・・・。初体験の気持ちが蘇る。
誰であれ、初体験は何年たっても忘れない。
それ程に気持ちをリラックスさせてくれる味わいなのは事実。
ジロンド川右岸の素晴らしいメルロー達と比較しても申し分ない味わい。
熟成して更に気品に磨きがかかる。
マタンザスがこのスタイルを変えずに今後も邁進すれば最高の二文字は不動であろう。
★ 愛するチィコフスキー作曲
ピアノ協奏曲第1番変ロ短調
スヴャトスラフ・リヒテル (ピアノ)
エフゲニー・ムラヴィンスキー (指揮)
レニングラード・フィル
1959年録音
2014年4月25日