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新書:フルトヴェングラーを追って

新書:フルトヴェングラーを追って



私はフルトヴェングラーの書籍を何冊所有しているだろう。

ほとんど絶版以外は手に入れているつもりだ。

フルトヴェングラー関係の所有欲は全く収まらない私。

フルトヴェングラー指揮のベートーヴェンの第9を聴いて感動しない人間はいない。

終楽章のvor Gott永遠の響きは心を揺さぶる。

詳細は【クリック】2014年3月22日

焼津市、島田市からも近いワイン専門店!!

■■■ 以下本文 ■■■


私はフルトヴェングラーの書籍を何冊所有しているだろう。
ほとんど絶版以外は手に入れているつもりだ。
フルトヴェングラー関係の所有欲は全く収まらない私。
古本屋でたまた見つけたレコ芸表紙のフルトヴェングラー、この時私はまだ中学生だった。
どれ位、フルトヴェングラーに没頭しただろう。
どれ位、レコードで感動させて頂いたのか。
  

★ フルトヴェングラーを追って
  平林直哉 著
  青弓社



とてもとても面白かった。
私のフルトヴェングラー没頭具合はどんな物かと疑問を持ってしまう程に・・・・・。
著者が手掛けたフルトヴェングラーの復刻CDも素晴らしい。
フルトヴェングラーといえばベートーヴェンの第9。
忘れもしない1951年7月29日、所謂バイロイト版。
1955年にEMIから発売された。
とても素晴らしい第9で、ベートーヴェンの真価、理念を再現させた。
ですからフルトヴェングラー愛好家以外をも虜にした。
そして2007年にフルトヴェングラー・センターからバイエルン放送協会の保管版が頒布されました。
私もこの時に聴きました。
細かい事は置いておき最初に聴いた印象はぜんぜん違うが第一印象でした。
EMI版はレッグが化粧を施したのか、と考える時もありました。
著者曰く、EMI版が本番でセンター版がリハーサルと結論付けています。
そうなのだ、全く違うのは明らかに緊張感。
張り詰めた緊張感はEMI版にある。
私、個人はどれが確定とまではわかりません。
本番にせよリハーサルにせよフルトヴェングラーの音源はとても貴重。


それこそ、フルトヴェングラー協会の話。
そして協会から袂を分かれたセンターの話などとても興味深かった。
私も中学生の時にフルトヴェングラー協会に入会し頒布LPが届く日ははっきり言って
授業どころではなかった。


フルトヴェングラー道を進んでいる人なら誰でも「フルトヴェングラーと巨匠たち」を見ている。
白黒フィルムでしたが当時のフルトヴェングラーの指揮を観察でき私の宝物だった。
人生、精神的に苦しい時もあったが、いつも側にはフルトヴェングラーがいた。
その白黒フィルムを当時、幻だったフィルムを執念でみつけだしたのが韮沢氏。
彼が「フルトヴェングラー指揮の第9全曲映像がある」と語ったと言います。
もし発見されれば世紀の大発見となる
フルトヴェングラーが亡くなり60年。
フルトヴェングラーの新音源は昨今見つからずファンとしてはとても飢えている。

しかし、この書籍から知られざる話や逸話を聞きとても満足しています。

おすすめ度 ★★★★★

一読みあれ!!

2014年3月22日



最終更新日:2014-03-22