ワインのある生活だからこそ当店ではクラシック音楽をご紹介致します。
贅沢にも四季を楽しめる日本。
季節季節に合うワイン、料理、音楽をじっくりと味わう事はより一層、季節を感じる。
本格化した寒さにブルゴーニュワインは一段とおいしさと深みを与えてくれる。
深々とした寒さにシューベルトのリートが恋しくなる。
しかも久しぶりにレコードで・・・・
声楽はやはり針を通しての温もりが一番なんだな。
☆フランツ・ペーター・シューベルト(1797〜1828)享年31歳。
ロマン派を代表する大作曲家ですが、その人生があまりにも短いのが残念です。
しかし、後世の私達に名曲を数多く残してくれています。
この「冬の旅」は、ミュラーの詩をもとにシューベルトが手を加え作曲。
すぐれた歌曲はすぐれた詩によって生まれる点で、まさに模範例。
「冬の旅」の特徴として、伴奏のピアノが、たんなる伴奏ではなく詩の風景を音にして表現されている事と
ロマン的気持ちが写実的な動画のように描かれている点です。
この季節にワインを飲みながら冬の旅を鑑賞する。
☆ おすすめレコード
ハンス・ホッター(バリトン)
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
☆ 合わせたいワイン
1989 コルトン グラン・クリュ クロ ド ラ ヴィーニュ オー サン
アドリアン ベラン
シンプルでありながらブルゴーニュらしさのあるゴヌーのエティケット。
生み出されるワインもまたクラシカル。
ゴヌーのワインは熟成を経て本来の姿を現します。そこがシューベルト「冬の旅」に合うのかも・・・・
紅茶、キノコ、土などのブーケが漂います。
しかも93年という良好ヴィンテージならではの果実の香りもしっかり残っているのもゴヌーらしい。
熟成を経て丸みの帯びた酸味、タンニンがこのシューベルトの作品をやさしく包みます。
☆因みに、シューベルトは気さくで人柄がよく大のワイン好きというかアルコール好きだったらしい。
私は彼とお会いした事はありませんのでちょっとした「うわさ」ですけど。
「シューベルトさん、節度を持ってワインを楽しみましょうね」